
「カオスを超えて、本質へ」をパーパスに掲げるウエイクアップの平田淳二です。
CTIJAPANの「コーチングを受ける」ページのCTI認定プロコーチ検索で
PCCのコーチを検索したところ、登録227名中、103名のPCCがいました。
(2025年4月12日現在)
かなり増えましたね。
CTIの上級コースに参加するには、定期的にCPCCかつPCCの資格保持者から
コーチングを受ける必要がありますが、100名以上もいると、これはもう
選び放題というか「迷い放題」です。
補足ですが、
CPCCはCTIが提供する資格で、基礎コース、応用コース、上級コースを修了し、
筆記および口頭試験に合格することで取得できます。
PCCは国際コーチング連盟(ICF)が提供する資格で、CPCCを取得していれば、
PCCに必要な「コーチ・トレーニング」「メンターコーチング」および
「実技評価」はすべて充足しているため、500時間のコーチ経験
(有償で450時間)に加え、ICFの筆記試験に合格すれば取得できます。
さて、今日のテーマは「コーチ選び」です。
コーチ選びで迷っている人は、多いんじゃないでしょうか。
これだけたくさんコーチがいると、何を基準にすればいいのか、本当に悩みます。
しかも金額もそれなりにするので、できれば「失敗したくない」
と思うのではないでしょうか。
そんな中で、今日はコーチ選びの新機軸をお伝えします。
1.「どんな自分でいたいか」で選ぶ
「どんなコーチがいいか」ではなく、「自分がどんな自分でいたいか」から
逆算してみると、意外と選びやすくなります。
たとえば、
- 正直な自分でいたい
- 行動を止めてしまう癖を手放したい
- 弱さを受け入れたい
- 自分に誠実になりたい
- すべてを受け入れる強さをもちたい
そんな「在りたい姿」を叶えるコーチングができそうな人かどうか。
そういった点に強みをもっている、それらを克服してきた経験があるか、
そのような観点でコーチ紹介を読んでいくといいかもしれません。
例えば、「誠実」をキーワードに入れて検索すると6人のコーチに絞られました。
2. コーチの「問い」を観察してみる
体験セッションを受けるなら、コーチがどんな問いを投げてくるかを、
ぜひ観察してみてください。
- ただ情報を聞いて終わりになっていないか
- すぐに答えを出そうとさせていないか
- 自分の中に静かに向き合わせてくれるか
問いには、そのコーチのあり方がでます。
「この問い、なんか残るな」「深く考えたくなるな」と思えたら、
それは相性が合うサインかもしれません。
3. 違和感に注目してみる
「なんとなく合わないかも」と感じたとき、それは相性の不一致かもしれませんが、
もしかしたら「自分が避けてきたテーマに触れているから」違和感を感じている、
という可能性もあります。
コーチングでは、自分の反応のパターンが現れることがあります。
だから、あえて「ちょっと引っかかる」相手と向き合うことが、
本質的な変化につながる可能性もあります。
4. 目的ではなく「方向性」で選ぶ
「キャリアのことを話したいからキャリア系の人に」というのも一つの選び方
ですが、もっと抽象的でふわっとした視点から選ぶのもアリです。
- この人といると、ちゃんと立ち止まれそう
- 視野が広がりそう
- 急がず、じっくり向き合えそう
コーチングは、明確なゴールがあるというより、「どこに向かうかを一緒に探す旅」
でもあるので、方向性のフィーリングが合うかどうかも、すごく大事です。
こんなふうに、コーチ選びにはいろいろな視点があります。資格はあることは前提の上で、
「どんな自分でいたいか」を軸に、「問い」「違和感」「方向性」といったことも考えて、
じっくり選んでみてください。
そしてなにより、自分にぴったりのコーチと出会えたときのあの感覚
料理に例えるなら
「え、なにこれ、うまっ。でぇーらー美味しいんだけど?」みたいなやつです。
ひとくち食べた瞬間に「うわ、好き」となって、
気づいたら最後まで無言で食べてた、みたいな。
食べ終わったあとに、ふっと「幸せ」と言ってしまう。
派手な味じゃないかもしれないけど、妙にしっくりくる。
「これ、ずっと探してた味だったかも」と、あとから気づく感じ。
そして、次の日も思い出して、あのときの感覚とか、場の雰囲気とか、
「なんか、いい時間だったな」って。
本当に合うコーチとの時間とは、そんな感じです。
なので、気負わずに、まずはひとくち味見してみてください。
いろいろなコーチの体験セッションを受けてみると、きっと
「あっ、これ」と感じる瞬間があるはずです。