足し算から引き算へ

ノートにメモ書きする手

ウエイクアップの上田晶子(あっちゃん)です。

新しい年がスタートし、年初に1年の目標を立てた方も多いことと思います。私自身も、先日そのための時間を持ちました。

「Co-Activeコーチングとは何ですか?」と聞かれた時に、その問いがその場に生まれた文脈や、相手の持っている背景によって私から出てくる言葉はさまざまありますが、ここから始まる新たな1年に思いを馳せた時、私から出てくるのは、

「Co-Activeコーチングとは、意識的に生きるための知恵」

という言葉です。

何かの目的を持ち、どうやってそれを成し遂げるのか?を考える時、もしくは、方向性を定めて、どうやってそこに向かうのか?を考える時、私たちの意識は「何をやるのか?」にフォーカスが向きます。

そして、やることを明確にし、実際に取り組むことで、私たちは、一歩ずつ進みたい方向に具体的に進むことができます。

一方で、そうやって進んでいきたいと思っているのに、なかなか思うように物事が進まない、気がついたらこれまでと同じ場所にいて、同じ日常を繰り返している。そんな経験をしている方も、少なからずいるのではないかと思います。かくいう私も、ここ数年、前に進めていきたいと思いながらもなかなか進められない、そんなジレンマを感じている領域があります。

何がこの状況を創り出しているのだろう? と考えた時に、ここ数年の自分の経験からの私の仮説は「引き算する」ことが違いを創り出すのではないか? ということです。

今やっていることの中で「このことはこれからもやる必要があるのか?」と自分に、もしくは周囲に聞いてみる。

今やっていることの中で「このことは私がやる必要があるのか?」と自分に、もしくは周囲に聞いてみる。

すでにやっていることの中から「このことはこれからはやらない」と決める。

これからやろうとしていることについて「本当にやる必要があるのか?」を丁寧に検討してみる。

足し算するのではなく、引き算する。
YESを増やすのではなく、NOを選択する。

「NOを意識的に選択する」ことで、結果として、自分の中でスペースが生まれ、YESを選択したいものに時間とエネルギーを集中できる。

だとしたら、YESを選択することと同じくらい、もしかしたら、それ以上に「NOを意識的に選択する」ことが、結果として、自分を、もしくは自分たちを向かいたい方向性に向かわせる力を与えてくれるとしたら?

そんな問いを自分に向けながら、この1年を歩んでいきたいと思います。

みなさんのここからの1年が、それぞれが向かいたい方向に自らを進めてゆく日々でありますように。

追伸:
そんなことを考えながら海を見つめていたら、「力を入れるんじゃなく、力を抜くんだよ」と海から言われました。なるほどと思いその場に寝転んでみたら、空も体も広がってゆく心地よい感覚がありました。

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