ウエイクアップの上田晶子(あっちゃん)です。
Co-Activeコーチングの学びの機会は、
土台を学ぶ基礎コース、
さらに、明確な方向性を持った関わり方を学び、
統合してゆく応用コース、
さらにその先にプロフェッショナルなレベルまで
磨き体得する上級コース、
の3つのカリキュラムで構成されています。
先日、応用コースの2つ目の
バランス・コースのリードを担当しました。
それぞれのコースのリードを担当する時、
自分が受講生だった頃に、
コースの中で体験したことを思い出します。
私にとって、バランス・コースでの体験は、
「選択する」ということについての
本質的な変化を経験する機会でした。
当時私は、海外旅行専門の旅行会社で
営業の仕事をしていました。
よきお客様に恵まれ、営業成績も好調で、
同僚や上司との関係性も良好でした。
“いずれ私はこの会社でこんなふうに働いていたい”
と入社当時に描いてた状態が目の前にあり、
よろこびややりがいを感じながら仕事をしていました。
一方で、心の奥底では、
“もうこの場所でやれることは随分やった”
“この場所に居続ける限り、これ以上の自分の成長はない”
そんな感覚が自分の中にあることにも気づいていました。
私がバランス・コースの中で自覚したのは、
“本当に選択する”ということを、今この瞬間、
私はしていないのだ、ということです。
バランス・コースの中心にあるのは、
「選択する」力につながること。
そして「選択する」ために欠かせない要素が3つあります。
1)意識的であること
2)主体的であること
3)響いていること(自分の大事な価値観や目的につながっている状態)
「今、私はどんな選択をしているのか?」
を自分に問うたときに気づいたこと、それは、
自分の中にある、ある種の違和感や行き詰まり感に
気づきながらも、私は、この場所に留まり
自分の身を置くことを、結果として日々続けている。
それは、無意識に、これまでと同じ今を
自分が選択している、ということ。
人として成長し続けることを大切にしていたい、
という自分の価値観がありながらも、
現状維持をすることや、まだ見ぬ未来への
変化を恐れる自分が、自分を今ここに
止まらせる選択をしているということでもある。
この場所は、とても心地の良い場所でもあり、
同時に、とても心地の悪い場所でもあり、
この場所にいることを選択していることで、
自分が得ているものと、失っているものの両方がある。
そのことに気づいた時、
「私はここから、どんな選択をしたいのか?」
を自分に問い、私がした選択は、
“自分はこの場所で隅々までやり切ったと
心から思える状態を1年以内に創り出し、
卒業する”というものでした。
今の自分が明確に言えることは、
留まり漂っていた私という人生の船は、
意識的な選択をしたあの瞬間に、
明確な方向性に向けて動き出したということです。
先日のバランス・コースでは、たくさんのコーチたちが
自分に問い、選択する姿を見ました。
その姿を見て感じたことは、人が意識的で、主体的で、
自分の大事なものにつながり選択をするとき、そこには、
「その選択によって、自分がどんな経験を
することを自ら創り出したいのか?」
という問いへの答えがあり、その答えが、
今の先の未来を創り出すことへ向けて、
自分をリードしてくれるのだということです。
私たちは、誰もが選択する力を持っています。
伝い歩きをしていた赤ちゃんが、
今自分は、この手を離して2本の足で立ち上がるのだ、
という瞬間がわかっているように、
選択の力は、命の持つ本来の力そのものだと感じます。
みなさんが、進みたい方向に向けて、
選択し続ける旅路を、仲間として応援しています。