ウォーキングと創造性

伴想人のしみっちゃん(清水隆明)です。
盛夏真っただ中。
いかがお過ごしでしょうか。

アメリカの保険会社Compare the Marketが
今年「世界で最も歩きやすい都市ランキング」を
発表しました。
それによると1位はミュンヘン、そして
驚くことに東京が6位でした。
トップ10の中で唯一の非ヨーロッパ都市です。
全く知りませんでしたが、東京の
「ウォーキングコース数」がトップタイ
だったそうです。

確かに調べると、
東京都保健医療局が出している
「TOKYO WALKING MAP」には
想像を超える数のコースが紹介されています。
僕はいろいろなガイドブック片手に
あちこちを歩きましたが、コースの数は
このMAPが図抜けています。

昔から、ウォーキングの効果は
いろいろ語られてきました。
マインドフルネス効果、ダイエット効果、
足腰を鍛える効果、その他心肺機能強化
などなどキリがない程たくさんの
効果があります。

実は更に大きな効果が分かっています。
スタンフォード大学の研究で、
座っている場合と歩いている場合の
創造性のテストをすると、後者の方が
60%もスコアが高かったのです。
私も実感があります。
歩いているとアイデアが突然
湧き出てくる経験を何度もしています。

しかし、問題があります。昔から、
歴史のPodcastを聴きながら歩いたり、
最近ではAudibleで本を読みながら
(聴きながら)歩いたり
しているのですが、その間にも
いろいろ思いついちゃうんですね。
そうすると聴いている内容の方が
疎かになり、小説の流れが分からなく
なったりするわけです。
その都度遡って聴き直したりする羽目に
陥ります。

更に問題なのが、
思いつくのは良いとして、
家に帰ると忘れてるんですね
(加齢のせい? トホホ)。

当然その都度落胆するので、
メモを取るようにしているのですが、
ウォーキング中に立ち止まって
スマホに書き込むことになるわけです。
その都度ウォーキングの清々しい感触が
中断されます。
それは致し方ないのですが・・・
なんだかね~。

クリエイティビティは僕たちの日常で
最も大切な能力の一つです。
これは「思いつく能力」を
指しているのではありません。実は
「思いついたことを形にする能力」
なのです。即ち
「行動力」を伴うことが求められます。

私たちのビジネス環境は変化が激しく、
「今までの延長線上に未来はない」
と言っても言い過ぎではありません。
従い、自らが変化し続けることが最大の
サステナビリティ―向上策なわけです。

言い換えれば
「企業変革」を続けることです。

そうなると職場に求められるのは、
何を言ってもよい環境、即ち
「心理的に安全」な職場環境と、
「クリエイティビティ」なのです。

しかし、
同時に考えなければならないのは、
いくら素晴らしいアイデアが出たとしても、
それを行動に移せなければ
何の意味もないということです。

上司がもっと調査をしろとか、
ビジネスプランを練り直せだとか、
ブレーキを踏みっぱなしでは
試行錯誤もできませんね。
そうです。
「やってみよう」という
前向きな姿勢と文化が
上司と職場になければならないのです。

皆さんの職場が
そのような文化になければ、
「クリエイティビティ」は出口を
失ったままです。
折角ウォーキングで閃いたアイデアは
日の目を見ることはありません。
それが続けば、
社員のモチベーションは下がり、
エンゲージメントも急速落下していきます。

クリエイティビティと
行動する職場カルチャーは
切っても切れない関係です。
どちらが欠けても変革は起きないでしょう。

どうですか、デスクを離れて
上司を誘ってウォーキングしながら
1on1でもしてみませんか。
きっと新しい扉が開きますよ。

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