もし、雛人形が組織だったら

雛人形7段飾り

こんにちは。
ウエイクアップ組織変容コーチの山川広美です。

3月3日は桃の節句でしたね。
私の住む地域では、「4月まで雛人形を飾る」という習慣があり、
今もその美しい7段飾りを見ることができます。
上から内裏雛、三人官女、五人囃子、
そして随臣(左大臣と右大臣)、仕丁(じちょう)が
決まった位置に整然と並んでいます。
華やかな飾りですが、眺めるうちに
ふと「これが組織だったら」と想像してみたのです。

ここからは私の勝手な妄想物語です。

ある日、最下段の仕丁の一人がつぶやきます。
「俺たちばかり最下段なんておかしい。
一度くらい上に立ってみたい。」
それを聞いた五人囃子の笛奏者も
「確かに、僕たちは場を盛り上げているのに、
注目されるのは内裏雛ばかりで不公平だ。」

そのやりとりに、ひな壇全体がざわつき始めます。
これを聞いた男雛がある提案をしました。
「全員で配置を逆転し、違う役割を経験してみよう。
それによって互いをもっと深く理解できるはずだ。」
女雛も賛成し「役割逆転ひな壇」が進むことになりました。

・役割逆転がもたらした気づき

新しい配置では、最上段に仕丁が座り、
彼らが主役となりました。
最初は戸惑いながらも「主役として注目される責任の重さ」を感じ、
同時に「やはり舞台を支える裏方がいてこそ成り立つ」と考えを改めます。

五人囃子は真ん中に配置され、
注目を集めながら、演奏で全体を支える重要性を痛感しました。
「目立つだけではなく、壇全体を盛り上げる
リーダーシップが必要だ」と学びました。
右大臣と左大臣も役割を変え、
左大臣は五人囃子の太鼓役に挑戦。
「守るだけでなく、エネルギーを引き出す役割も大事だ」と気づきました。

そして、内裏雛は中央段へ。
そこから他の人形と同じ目線でやり取りをする中で
「高い位置から俯瞰するだけではなく、
みんなと共に考えるリーダーこそ大切」と実感します。

・新しい伝統へ

こうして互いの役割を入れ替えてみた結果、
ひな壇全体に新たな理解と価値観が芽生えました。
仕丁は「舞台を支えることへの誇り」を、
三人官女は「裏方の苦労」を知り、
五人囃子は「注目される責任」を学びます。
一方、左大臣右大臣は「調和を作る守護」
としての新たな視点を得、
内裏雛はすべての段を結びつける調整の重要性を知ったのです。

全員が元の配置に戻った後も、
以前とは違う一体感が生まれました。
おしまい。

さて、これはひな人形の物語(フィクション)ですが
みなさんは組織のどの役割にいつも
いらっしゃいますか?
みなさんの組織でも1時間だけ役割を
入れ替えてみませんか。
ウエイクアップの組織変容コーチがお手伝いします。

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お互いの役割を深く理解し、組織変革を前進させたいという方、
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