微力だが、無力ではない。そして……

ウエイクアップ組織変容®コーチの
小西勝巳です。

「微力だが、無力ではない」

これは私が前職でとてもお世話になった
西水美恵子さん(元 世界銀行副総裁)
から教えていただいた言葉です。
西水さんのFacebookプロフィールの
カバー写真にも飾られています。

高校生平和大使のスローガン
「ビリョクだけどムリョクじゃない」や、
南米アンデスに伝わる物語と言われる
『ハチドリのひとしずく』(光文社)で
ご存知の方も多いかもしれません。

色々なお客さまとワークショップを
やる中で、この言葉が
救いになってくれる瞬間があるので、
(守秘義務は守りつつ)
そのことを紹介したいと思います。

■ぐるぐる回る悪循環……

私たち組織変容コーチが
組織に関わる際には、以下のような
ステップで進めていくことが多いです。

1)まず組織メンバーにプロコーチが
コーチング的なインタビューをして、
できるだけ本音を聴かせていただく

2)エンゲージメント・サーベイなども
共有していただいたうえで

3)今の組織の状況・全体像(弊社なりの
仮説)を構造化・可視化

4)それを見ながら組織メンバーで
対話して、この状況を変えるには
どの点を変える必要があるのか?
特に組織メンバーの間で思い込んで
しまっていること/自分たちの意識
(と行動)を変える必要があるのは
どこか?を探っていきます。

※参考:
「そうは言っても…」に続く言葉は?
https://wakeup-group.com/buzz/240209

この中でよく起きるのは、
色々な悪循環が繋がりあっていて
因果関係があまりにも難しく、
どこから手をつければいいのか
わからなくなって、諦め感や無力感が
漂ってくることです。

「英雄待望論」のようなものも出てきて、
「誰かすごい人が現れて、
トップダウンで大変革をやってくれないかな…」
といった依存心まで芽生えてくると、
状況はますます悪化していきます。

(仮に英雄が現れてそういう外科手術的
大変革が実施されたとしても、焼畑農業
のように一時的に良くなった後は、
その効果が持続しなかったり、
場合によっては大事なものまで破壊され、
以前より悪化するケースもあります)

組織が内側から本質的かつ持続的に
変わっていく組織変容®のアプローチ
では、ここが正念場です。

■繋がっているからこそ

諦め感や無力感が漂ってくる時…その時
が、最初の言葉が生きるタイミングです。

「微力だが、無力ではない」

悪循環でも、様々な課題/現象が
繋がり合っている/相互に影響し合って
いることは、good newsです。
どこかが変われば、その影響が伝わって
いくからです。

どんな小さな変化=微力でも、
それが変わった影響はぐるぐる巡って
伝わっていきます。
カオス理論で言われる
「バタフライエフェクト」のように、
その微力が時には大きな変化に繋がって
いくのです。

どんな課題/テーマから始めていくかは
大事な点ですが、正解はありません。
仮説を立てて試してみて、その後の
反応を見ながらまた次の一手を考えていく…
変化の速い時代なので、
アジャイル開発のような仮説検証型、
Test & Learn(実験と学び)で
やっていくことがポイントです。

■チームの力

そしてそれを進める際に意識して欲しい
のは、「チームの力」です。

何かを立ち上げていく時には
一人のほうがいいかもしれません。
しかし「微力」を一人でやり続けるのは、
やはりかなり大変です。
途中で虚しさを感じて挫折してしまう
かもしれません。

チームを作り、チームで進めていくこと
で、影響もより大きく、期間もより
持続させることができます。

※参考:
早く行きたければ一人で行け、
遠くへ行きたければみんなで行け
https://wakeup-group.com/buzz/211105-2

冒頭で紹介した言葉も、
西水美恵子さんによるとこう続きます。

「私たちひとり一人は、
微力ではあっても、無力ではない。
そして同志とともにチームになったら、
偉力さえ生まれる。」

より良い組織を作っていくために、
組織が内側から本質的かつ持続的に
変容していくために、どうやって
「微力」を集結して
「威力」にしていくか、

一緒に考えていきませんか。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

※組織変容®は、
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