早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け

こんにちは
ウエイクアップ組織変容コーチの中村菜津子です。

「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」
(If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.)

これは岸田首相の先日の所信表明演説の最後に2度連呼されていた諺ですので
記憶に新しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
首相は「行く」ではなく「進む」と表現していましたね。

アル・ゴア元米副大統領がノーベル平和賞授賞式典の演説で引用し、有名になったアフリカの諺だそうです。

私は、ウエイクアップとは別の組織の運営にも関わっていますが、
そこでも4年前の立ち上げ当時から、この言葉を大切にここまで進んできました。

皆さんはこの諺をどう解釈しますか?
私は初めて聞いた時、
「一人だったら、早く行けるかもしれないけど、みんなと一緒じゃなければ遠くに行くことは難しい」
と理解し、SDGsの17番目の目標「パートナーシップで目標を達成しよう」を
大切にしている私たちの組織には、ぴったりの言葉のように感じて、合言葉の一つにしました。
実際、HPやパンフレットにも使用しています。

ところがこの言葉と付き合っていくうちに、いろんな角度から解釈をすることができるフレーズだと感じるようになりました。
例えば、会社から独立して起業されたという方々から、このようなお話を伺うことがあります。

独立当初は大きな組織と違い、即断即決で意思決定ができ、ものごとを一気に推し進めていける身軽さが楽しいのだそうです。
しかし、事業展開が進み、より大きな目標を実現する段階に入ると、関わる人も増えてきます。

これまでの「早く」なんでも動かせていたところから「遠く」を意識し、みんなで動かしていく組織へ移行させる必要が出てきます。
この移行が無事にできるかどうかが、一つの大事なターニングポイントなのだといいます。

また、諺の起源とされるアフリカで太古の昔、人間が絶滅せずに野生動物と共存するには、みんなで病気や怪我、食料対策など様々な知識を分かち合いながら、弱い子供を守り集団で行動することで「遠く」まで行くことができたり、命を守られる可能性が大きくなりそうです。

一方で生死を左右する決断に一刻の猶予もないときは長老の決断を待たずに独断で「早く」行動しなければならないときもあるかもしれません。

現代の仕事に置き換えて考えてみると、私たちはそれぞれ役割を持って目の前の
仕事や問題解決に取り組んでいるわけですが、理想的な「みんなで行く」とは一体どういうことなのか、「遠くに行く」とは何を指すのか。

早く行ったほうがいいとき、「一人で行く」ことを任せることができるためには何が必要か。
そんな視点で組織を考えることもできそうです。

私たち組織変容コーチはそのサポートをさせていただくこともあります。
皆さんの組織をこの諺に当てはめるとどんなことが考えられそうでしょうか。

ちなみにアル・ゴア元副大統領は演説の最後に
「私たちも遠くへ行かなければなりません、それも早く」
と締めくくったそうです。

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