視点を変える

沈黙デザイナー

「カオスを超えて、本質へ」をパーパスに掲げるウエイクアップの平田淳二です。

突然ですが、「コーチングって何だろう?」と考えたことはありますか?
実は、私はよくこの問いについて考えます。なぜなら、コーチングの価値がまだ世の中に広く伝わっていないと感じるからです。

現在、CTIなどのスクールでコーチングを学ぶ人が増えている一方で、「コーチングとはそもそも何?」という段階で止まってしまう人も少なくありません。

例えば、CTI JAPANのウェブサイトではコーチングについて以下のように紹介されています。

続きを読む

なぜ外部の視点が「組織の姿」を照らし出すのか

インタビューのイメージ

こんにちは、ウエイクアップ組織変容コーチの山川広美です。

時々「組織変容コーチ」の組織へのアプローチ方法について聞かれることがあります。
様々なアプローチがあるのですが、そのひとつがインタビューです。

このインタビューでは初対面の短い時間の中で、組織のリーダーは気づいていなかった
組織の真実が浮かび上がることがあります。

メンバーが語るのは課題だけでなく「こういう風に働きたい」という願いや、
それが叶わないジレンマといった本音を語ってくださいます。

例えば、「助け合って成果を出したい」と願いつつも「たこつぼ化」に陥り
一人一人が孤立している現状の中でどう助け合っていいかわからない
という声を聞くこともあります。
一方でリーダーは部下が忙しくしているので、個人の負担を減らそうと、
チーム全体の話はしていなかった。

こんな率直な声が出てくる理由には「外部の人だからこそ安心して話せる」
という特徴があるように思います。

・外部だからこそ見える「本音」
私たちが組織の外部の立場であることで、評価や力関係が関係しない、
そして一時的な関わりで「安心できる場」が生まれているのだと思います。

対話を通じて、その方自身も気づいていなかった
願いや本音が引き出されることも多いです。
これは私たちコーチならではの関わりだと思います。

・表に出にくい現場の声
表に出ない声が生まれる理由は、定量的に報告されることで
「情報のフィルター」がかかり、それによって立場の遠ざかりが起きることもあります。

さらに、メンバーの抱える「助け合いたい」といった願いや感情の部分は
定量では確認できず、それが現場の課題の本質であることに気づきにくいのです。


私たち外部コーチは、こうした「気づかれない声」を掘り起こし、
チーム全体に届く形にする役割を担います。

視点を変えることで、組織内に眠る新しい可能性が見えてきます。
外部だからこそ生まれる安心感と対話の力を活用することで、
私たちコーチは組織の変容をサポートしていきたい。
そんな風に思っています。

ウエイクアップの組織変容コーチがお手伝いします。

=======================
組織の奥底に隠れた声を表に出して、組織変革を前進させたいという方、
ぜひウエイクアップの組織変容チームにお問い合わせください。

ご関心のある方はぜひ弊社サイトのお問い合わせフォームからお送りください。

チャットボットの無限ループ

チャットボットで質問するイメージ

ウエイクアップの山田希です。

皆さんはチャットボットを使ったことはあるでしょうか。
チャットボットというのは、ウェブサイトなどに行くと、「ひょこっ」と出てきて「知りたいことは何ですか?」とか何とか言う、あれです。質問をしていくと、即座にチャットが返ってきてあっという間に解決してくれる。便利な世の中になったものです。

しかし物によっては、何度質問をしても、欲しい回答が出てこない。「そういうことが聞きたいんじゃないんだよな」と思い質問を重ねていくと、ついに回りまわって、最初の質問をする羽目になる。まさに無限ループです。
近年はどこでもチャットボットが出てきますが、私と同じような目に合われた方もそれなりにいらっしゃるのではないでしょうか。

続きを読む

もし、雛人形が組織だったら

雛人形7段飾り

こんにちは。
ウエイクアップ組織変容コーチの山川広美です。

3月3日は桃の節句でしたね。
私の住む地域では、「4月まで雛人形を飾る」という習慣があり、
今もその美しい7段飾りを見ることができます。
上から内裏雛、三人官女、五人囃子、
そして随臣(左大臣と右大臣)、仕丁(じちょう)が
決まった位置に整然と並んでいます。
華やかな飾りですが、眺めるうちに
ふと「これが組織だったら」と想像してみたのです。

ここからは私の勝手な妄想物語です。

続きを読む

F1とコーチング

F1サーキット

「カオスを超えて、本質へ」をパーパスに掲げるウエイクアップの平田淳二です。

3月14日から2025年のF1が、オーストラリアからスタートします。
Netflixでも同じみのオーストラリアの人気ドライバーのリカルドが引退しましたが、同じオーストラリア人のジャックドゥーハンが新たにアルピーヌに加わったので、オーストラリアグランプリも盛り上がることでしょう。私は以前ジャックの父の2輪レーサーのミックドゥーハンのレースをよく見ていましたので、ジャックのF1デビュー(正式には昨年の最後のレース)には感慨深いものがあります。

F1の0.001秒を争う競技の裏側には、ドライバーだけでなく、何百人ものチームスタッフ、エンジニア、データアナリストが存在し、常に「勝利」を追求しています。
実は、このF1の戦略と、私たちが日常で向き合う「コーチング」の本質は驚くほど似ていると私は感じます。

続きを読む

「厄介者」として扱われている人も本当は… …

こんにちは、ウエイクアップの組織変容コーチ、番野智行です。

先日、セミナーでお話をしていたとき、
「組織変革にネガティブな態度を取る人への対応」について質問を受けました。
少し対応に苦慮しているというニュアンスも受け取りました。

このテーマは、多くの組織で共通する課題でもあるため、
改めて考えてみたいと思います。

そして、実は、私自身もそう思われる態度を取っていた過去があります。
(今もかもしれませんが…)
その経験も振り返ってみたいと思います。

実際、組織に関わっていると、そういう言い方はしないまでも
「厄介者」のように扱われている人に出会うことがあります。

続きを読む

「カオスを超えて、本質へ」〜パーパスと私〜 Vol.12

ウエイクアップの橋本博季(はっしー)です。

ネガティブ・ケイパビリティ
―答えの出ない事態に耐える力―

この数年で強く印象に残った本の一つです。

ネガティブ・ケイパビリティは詩人ジョン・キーツが19世紀に発見した概念で、簡単に言うと「すぐに答えを出そうとしない態度」と言えます。

即時の解決が不可能な、例えば地球温暖化のような複雑で長期的に取り組む必要がある問題が増える中、すぐに答えを出そうとしない態度の重要性が説かれています。これは一つの例ですが、身近な組織でもすぐに解決が難しい事象は増えているのではないでしょうか。

この本の中で「すぐに答えを出そうとしない態度」は人間の本能に反するものだとも述べられています。
脳は答えを出したがるため、宙ぶらりんな状況を得意としない特性があるのです。「要はこれ」と言いたくなる症候群。

続きを読む

本道も脇道も

ウエイクアップ・伴想人®のおはる(尾関春子)です。

歩くことと旅が好きで、数年前から四国八十八札所を訪ねる「遍路旅」を続けています。
このブログのマメな読者は、またその話? まだ終わっていないのかい! と呆れておいででしょう。昨年までに徳島県と高知県の計三十九の寺(札所)を巡り、約1,200㎞の全行程の半分を過ぎたところです。

「行程」といっても、札所から札所への「遍路みち」は、整備された一本の遊歩道がずっと続いている訳ではありません。車両が多く通る一般道が大部分で、ところどころ農道や林道、集落を通る旧道、昔からお遍路さんが歩いた山道や海岸線に沿って砂浜を進む古道もあります。札所をまわる順序やルート、手段に決まりはありません。

続きを読む

経験をマネジメントする

ウエイクアップ・伴想人のオグ(小串記代)です。

私は以前パーソナルカラーの講座に通っていました。
その人に似合うカラーを診断するものです。
講座のグループワークで、
男性のコーディネート演習がありました。
「40歳男性管理職がパーティに参加」というお題。
私のコーディネートをみた若いメンバー達は、
「あ、こんな人新橋界隈でよく見るよね」と撃沈。
(新橋の男性諸氏、ごめんなさい)
多数決で決定した結果をみて、私の心が叫びます。
「えっ、チャラ男!これがいいの?」

一方、自分の過去の経験、価値観や嗜好に縛られて
いたかもしれないとも思いました。
自分の経験を過信していたのかもしれません。
狭い自分の経験則で判断していたのかもしれません。
その時のメンバーの声は、
私の心を刺激してくれた気がします。

経験は、扱い方によっては功罪があるように思います。

続きを読む

弱いつながりの力

「カオスを超えて、本質へ」
ウエイクアップ組織変容®コーチの小西勝巳です。

今年の年末年始はカレンダーの並びのおかげでいつもより長めに休みが取れました。
実家のある和歌山でも少し時間を取ることができたのですが、その中で
「弱いつながり(人脈)の力」を実感する出来事がありました。

「弱いつながり(人脈)」については、「弱いつながりの強さ」理論
(Strength of Weak Ties:SWT…ややこしい名称ですね笑)として
ご存じの方も多いと思います。私も前職の経営企画部時代に初めて聴いた時は
意表をつかれたような、でもとても納得感があった記憶があります。
(参考:「弱いつながり」が革新を引き起こす/Harvard Business Review

続きを読む