コミュニケーション

「カオスを超えて、本質へ」~パーパスと私~ Vol.13

ウエイクアップの中島尚毅です。
普段はCTI JAPANの上級コーストレーナーや法人営業を担当しています。

「カオスを超えて、本質へ」。このパーパスを初めて聞いたとき、胸の奥がじんわりと熱くなりました。それは、かつて自分が味わった「混沌の渦中」から抜け出し、ようやく自分らしいリーダーシップのあり方にたどり着いた過去の経験と深く重なったからです。

2013年、前職の損害保険会社で私は初めて拠点長として地方の営業拠点を任されました。昇格の喜びとともに、「結果を出さねば」「会社の期待に応えねば」と、肩に力が入りまくっていた頃です。

私は理想を高く掲げ、「一枚岩の強い組織をつくろう」と熱量全開で走り出しました。メンバーの経験や状況に関わらず、「みんな、ここまで上がれるはず」と鼓舞し続ける日々。幸い、初年度は業績も突出し、自分なりに手応えを感じていました。

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父、コーチングを学ぶ。

CTIのワークショップ風景

こんにちは。
ウエイクアップの畑中景子です。
CTI JAPANで、コーチングの基礎コースと応用コースのトレーナーをしています。

日本の春は変化の季節。
皆さんの身の回りではどんな変化が起きていますか。

私の3月は、自分自身にも、周りにも、いろいろな新しいことが起きました。
そのうちの一つが、父のことです。
父が、CTI JAPANの基礎コースを受講しました。(一緒に学んでくださった方々、ありがとうございました。)

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沈黙デザイナー

「カオスを超えて、本質へ」をパーパスに掲げるウエイクアップの平田淳二です。

突然ですが、「コーチングって何だろう?」と考えたことはありますか?
実は、私はよくこの問いについて考えます。なぜなら、コーチングの価値がまだ世の中に広く伝わっていないと感じるからです。

現在、CTIなどのスクールでコーチングを学ぶ人が増えている一方で、「コーチングとはそもそも何?」という段階で止まってしまう人も少なくありません。

例えば、CTI JAPANのウェブサイトではコーチングについて以下のように紹介されています。

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なぜ外部の視点が「組織の姿」を照らし出すのか

インタビューのイメージ

こんにちは、ウエイクアップ組織変容コーチの山川広美です。

時々「組織変容コーチ」の組織へのアプローチ方法について聞かれることがあります。
様々なアプローチがあるのですが、そのひとつがインタビューです。

このインタビューでは初対面の短い時間の中で、組織のリーダーは気づいていなかった
組織の真実が浮かび上がることがあります。

メンバーが語るのは課題だけでなく「こういう風に働きたい」という願いや、
それが叶わないジレンマといった本音を語ってくださいます。

例えば、「助け合って成果を出したい」と願いつつも「たこつぼ化」に陥り
一人一人が孤立している現状の中でどう助け合っていいかわからない
という声を聞くこともあります。
一方でリーダーは部下が忙しくしているので、個人の負担を減らそうと、
チーム全体の話はしていなかった。

こんな率直な声が出てくる理由には「外部の人だからこそ安心して話せる」
という特徴があるように思います。

・外部だからこそ見える「本音」
私たちが組織の外部の立場であることで、評価や力関係が関係しない、
そして一時的な関わりで「安心できる場」が生まれているのだと思います。

対話を通じて、その方自身も気づいていなかった
願いや本音が引き出されることも多いです。
これは私たちコーチならではの関わりだと思います。

・表に出にくい現場の声
表に出ない声が生まれる理由は、定量的に報告されることで
「情報のフィルター」がかかり、それによって立場の遠ざかりが起きることもあります。

さらに、メンバーの抱える「助け合いたい」といった願いや感情の部分は
定量では確認できず、それが現場の課題の本質であることに気づきにくいのです。


私たち外部コーチは、こうした「気づかれない声」を掘り起こし、
チーム全体に届く形にする役割を担います。

視点を変えることで、組織内に眠る新しい可能性が見えてきます。
外部だからこそ生まれる安心感と対話の力を活用することで、
私たちコーチは組織の変容をサポートしていきたい。
そんな風に思っています。

ウエイクアップの組織変容コーチがお手伝いします。

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組織の奥底に隠れた声を表に出して、組織変革を前進させたいという方、
ぜひウエイクアップの組織変容チームにお問い合わせください。

ご関心のある方はぜひ弊社サイトのお問い合わせフォームからお送りください。

自分で決める

桜

ウエイクアップの上田晶子(あっちゃん)です。
先日、CTI JAPANのコアコースの中の一つである、バランスコースをリードしました。
バランス・コーチングの本質を一言で表現すると「選択」。

それは、全ての人が持っている「自らが人生の主導権を握り、自ら選択して生きていたい」という願いを、コーチとして後押しする道筋でもあります。

コースのリードを担当しながら、私たちの日常は、選択の機会に満ちていると実感する出来事がありました。

もうすぐ春休みを迎える小学校1年生の長男と、春休みの過ごし方について相談していた時のエピソードです。

日本の桜をドローンで撮影してまわる“桜ドローンプロジェクト”に夫が参画して6年目を迎えます。昨年に引き続き長男を撮影に同行させようと夫婦で思い立ち、本人に提案してみました。

私:ゆうすけ(長男)、今年もパパの桜ドローンのお仕事があるよ。
春休みだし、また一緒に行ったらどう?
ゆ:えー、やだー。
私:え?なんで?昨年、楽しかったって言ってたじゃん。
ゆ:だって、寂しいもん。ママと一緒にいたいもん。
私:(心の声:いやいや、絶対行った方がいいでしょ)
ママは小学生じゃないからお休みじゃないんだよ。お仕事なんだよ。
ゆ:ええ〜・・・どうしよう・・・・。
私:ゆうすけの春休みだから、行くか行かないか、ゆうすけが決めたらいいよ。
ゆ:・・・うーん、決められないから、ママが決めてー。
私:(心の声:私が決めていいなら行くの一択だけど、待て待て)
ゆうすけのことだから、ママは決めないよ。自分のことは自分で決めるんだよ。
夫:そうや、自分のことは自分で決めるのが大事や。
私:ママもパパもそうやって決めてきたんだよ。
夫:ゆうすけ、人生はそのほうがおもろいで。
私:自分で決めなかったら、自分じゃない誰かが決めることになるんだよ。
ママもパパも、ゆうすけが自分で決めることを大事にしてほしいって思うよ。
ゆ:・・・・わかった。自分で考えて、決める。

翌日、彼から「パパの桜のお仕事、一緒に行く!」との報告がありました。この春彼は、日本中の小学生の中で一番、京都の桜を堪能すると思います笑。

彼は、小さい頃から何かを選ぶまでに随分と時間がかかる傾向があります。2歳の頃、こども園の徒競走で、ゴールの手前に先生たちお手製の折り紙で作った色とりどりのペロペロキャンディが並んでいて、一つ選んでゴールするところを、10秒以上じいっと眺めて吟味している姿を見て、もう!早く選んで!!と急かしたくなったのを堪えたことを思い出します。

人生には、自分で選べるものと、選べないものがあります。そして、私たちの日常のあやゆる場面に“選択する”機会があります。

「自分が選べることは何か」を知っていて、「自分で選んだのだ」と自分で分かっていることは、とても大切なことです。

一方で私たちは、無意識かつ無自覚の選択を知らぬ間にしている可能性があります。

  • 昨年度もこうだったから、その流れでなんとなく今年度も同じやり方をする
  • 早く決めて!と誰かに急かされて、やむなく選ぶ
  • 誘いを受けたから、なんとなく乗ってみる
  • ふと時間が空いた瞬間に、習慣的にスマホに手を伸ばし、なんとなく動画を眺める

また、プライベートな関係性においても、仕事の関係性においても、私たちは、無意識のうちに、相手の選択の機会を奪っている可能性があります。個人的には、親のニーズや期待を優先して、子どもちが自ら考え選ぶ機会を奪っていないだろうか?と自分に問うことが日々多くあります。

自分で決める。

日々のささやかなことから人生全体に影響する大きなことまで、その機会を積み重ねてゆくことが「自分は、誰でもない自分として生きている」実感を育み続けてゆく。そう信じて、自分の選択も、自分以外の大切な人たちの選択も、大事にしていたいと思います。

追伸:
2022年から月1回で執筆してきたメールマガジンの担当を、今回で完了します。継続的に担当することも、3年間続けてきたこのタイミングで完了することも、自分で決めて、メルマガ運営チームに快諾してもらいました。日常に起こることの中から、Co-Activeの本質をみなさんにシェアしたい。そんな思いで毎回執筆させてもらいました。みなさんがそれぞれの持ち場でCo-Activeを実践されることを、引き続き応援しています!

チャットボットの無限ループ

チャットボットで質問するイメージ

ウエイクアップの山田希です。

皆さんはチャットボットを使ったことはあるでしょうか。
チャットボットというのは、ウェブサイトなどに行くと、「ひょこっ」と出てきて「知りたいことは何ですか?」とか何とか言う、あれです。質問をしていくと、即座にチャットが返ってきてあっという間に解決してくれる。便利な世の中になったものです。

しかし物によっては、何度質問をしても、欲しい回答が出てこない。「そういうことが聞きたいんじゃないんだよな」と思い質問を重ねていくと、ついに回りまわって、最初の質問をする羽目になる。まさに無限ループです。
近年はどこでもチャットボットが出てきますが、私と同じような目に合われた方もそれなりにいらっしゃるのではないでしょうか。

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「リジェネラティブ・リーダーシップ」が目覚めるコーチング

「カオスを超えて、本質へ」
ウエイクアップの小西勝巳です。

「人も自然も犠牲にしないビジネスと組織をどう実現するか?」

帯に書かれたこんなメッセージに響いて、この本『リジェネラティブ・リーダーシップ』(英治出版 [2025/1/22])を手に取った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私も、冒頭の言葉に加えて「機械から生命システムへ」「再生と創発」「生命力」など、個人的なビジョンとも重なるところが多く、クラウドファンディングで支援して本が届いてすぐ読み始め、最近読了しました。

読んでみて、「リジェネラティブ・リーダーシップ」にはウエイクアップで提供している各種コーチングが非常に役立ちそうだ!と感じたので、個人的な備忘も兼ねて(笑)ポイントを挙げてみます。

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「厄介者」として扱われている人も本当は… …

こんにちは、ウエイクアップの組織変容コーチ、番野智行です。

先日、セミナーでお話をしていたとき、
「組織変革にネガティブな態度を取る人への対応」について質問を受けました。
少し対応に苦慮しているというニュアンスも受け取りました。

このテーマは、多くの組織で共通する課題でもあるため、
改めて考えてみたいと思います。

そして、実は、私自身もそう思われる態度を取っていた過去があります。
(今もかもしれませんが…)
その経験も振り返ってみたいと思います。

実際、組織に関わっていると、そういう言い方はしないまでも
「厄介者」のように扱われている人に出会うことがあります。

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ぼくはなきました ―認知の力がもたらすもの―

空に花丸(認知のイメージ)

ウエイクアップの上田晶子(あっちゃん)です。

昨年春に長男が小学校に入学したのをきっかけに、絵本の読み聞かせボランティアを始めました。今月が担当月だったので、長男と相談して2冊の絵本を選びました。

選んだ中の一冊の絵本のタイトルは、『ぼくはなきました』。

‟自分のいいところを紙に書いてみましょう”と先生が提案して、そうたくんは、一生懸命考えてみるけれど、何も浮かびません。ママのいいところや、お友だちのいいところは、たくさん浮かびます。「せんせい、ぼくはいいところがありません……」と泣きそうになりながら話すそうたくん。

そんなそうたくんに、先生がにこっと笑って、‟ともだちのいいところをたくさんみつけられるのは、そうたくんのいいところですよ”と書いた紙を渡してくれます。そうたくんは、うれしくて泣きました。

この絵本に出会ったとき、私の大事な宝もののことを思い出して、読み聞かせの最後に子どもたちにも見てもらいながら、‟みんないいところがたくさんあるよね。自分のいいところも、お友だちのいいところも、たくさん見つけられるといいね”と伝えました。

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“誰かが変えてくれる”と思っていた。でも本当は……

イベント「企業文化が、変わり始める時」バナー

こんにちは。ウエイクアップの相良薫(さがっちょ)です。
マーケティング的な業務を担うDF(Designing Futureの略)というチームで、法人事業とCTI JAPANの両方のウェブサイトの管理や更新に関わっています。
ほかにはセミナー・イベントページに掲載するイベントの申込みサイトの作成や受付なども担当しています。

Xのウエイクアップアカウントへもご案内を投稿していたりするので、
ぜひフォローいただけると嬉しいです。

さて、そんな裏方の私が皆さんにご案内したいのは、来週開催のこちら。

2月18日(火)午後に開催する対話イベント「企業文化が、変わり始める時」
弊社五反田のセミナールームにご参集ください。

わずかですが、まだお席に余裕がありますので、テーマにご興味があり
平日の午後に自組織を変えるヒントを得るために五反田まで足を運んでみようという方、
お待ちしています。

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