傾聴地蔵

「カオスを超えて、本質へ」
ウエイクアップの小西勝巳です。

先日、日経新聞で興味深い言葉に出会いました。

「傾聴地蔵」

詳細はぜひ本コラムを読んで欲しい
のですが、「聞いているふうだけで、
地蔵のように動かない、つまり
頷(うなず)くだけで
何も変えてくれない上司をこう呼ぶ」
ということのようです。

(参考:日本経済新聞2024年4月13日)
令和なコトバ「傾聴地蔵」 上司なら少しは動いてほしい


上司と部下の1on1ミーティングが
ここまで広がってきた中、
「あるある」の状況が目に浮かび、
「なるほど、なかなか上手いこと言うなぁ」
と感心してしまいました。

この「傾聴地蔵」ですが、一概に悪い
ことではないようにも思います。
例えば、「部下が指示待ちで困る」と
一方的に指示命令してみたり、1on1で
上司ばかりが話してしまう状況などと
比べると、上司が聴く耳を持っている
としたら、まだ救いがある気がします。

ただ、「どうすればもっと1on1がよく
なるだろう?」と悩んでいる
管理職の皆さんにはグサっとくる
言葉かもしれませんね。

実際、具体的な声として、

「傾聴で部下の想いを引き出すことは、
かなりできるようになってきたが、
その後、具体的な行動に繋げる段階で
組織の方針と違う方向に行ってしまったり
して難しい。どうしたらいいのか。」

「たくさんいる部下の話を聴けば聴く
ほどバラバラになってきて組織としての
まとまりがなくなるようで不安だ。」

「傾聴はするが、やはり最後は
落とし所を決めておいて誘導した方が
いいのではないか。」

といった声を聞くことがあります。

部下の声を聴けば聴くほど、
「そうは言われても…難しい」と、
ついつい「傾聴地蔵」になってしまう
気持ちもわかる気がします。


では、どうすればこの「傾聴地蔵」状態
から抜け出せるのでしょうか?

いくつか処方箋があるかもしれませんが、
私は「協働」という意識と実践が大切だと
思います。

上司だけが責任を背負っているわけでは
なく、かといって部下に丸投げすること
でもない。「同じ目的のために、対等の
立場で協力して共に働く」という意識と
実践です。詳しくは、先日の記事、
「『協働する』ってどういうこと?」
を読んでいただければと思いますが、
そんな悩みがある時、弊社として特に
お勧めしているのは、組織変容®のための
次の2つのアプローチです。

1)Co-Active® Approach for
  Organization、通称「CAO(カオ)」
・・・ワークショップ型トレーニング
2)システムコーチング®
・・・チーム/組織に対するコーチング

1)CAOについては先日、従来の内容を
一部見直し、コーチング的コミュニケー
ション手法に加えてリーダーシップ
マインドの要素を濃くしたプログラムの
提供を始めました。
チーム・組織としての成果創出と成長を
促進するリーダーとして、メンバーと
深く協働するためのスタンス
(≒意識の使い方)とコミュニケーション
スキルを学ぶ内容です。

最初に導入いただいたお客さまからも
大変好評をいただきました。
お客さまの許可を得てFacebookに
その様子を掲載していますので
こちらからご参照ください。

2)システムコーチングはコミュニケー
ション・トレーニングからさらに一歩
踏み出し、上司・部下も交えたリアルの
チームで色々な声を出し合い/聴き合い
ながら、チームとしての共通の目的を
握り、そこに向けて動いていくための、
チームに対するコーチングです。

(参考事例)NECの組織風土変革の舞台裏:
システムコーチング®が導いた驚きの変化

組織の状況に合わせてどちらか一方を
活用されるケースもあれば、
お客さまによっては、
まず1)CAOで組織メンバー間の
コミュニケーションに関する共通認識・
共通言語を整えたうえで、
2)システムコーチングを導入いただく
というケースもあります。その方が
対話の質とそこからの協働の質が
上がっているように感じます。


もしかして自分は「傾聴地蔵」になって
いるかも? 自分の周囲にも
「傾聴地蔵」が増えているかも? と、
ドキッとした方も安心してください。
あなたは一人ではありません。
弊社が伴走しますので、
「じゃあ、どうすれば?」を一緒に
考えてみませんか?


※組織変容®は、
株式会社ウエイクアップの登録商標です。
※Co-Active®は、
株式会社ウエイクアップ CTIジャパン
の登録商標です。
※システムコーチング®は、
CRR Global Japan 合同会社の登録商標です。

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