ウエイクアップ・伴想人の市村彰浩です。
5月8日から新型コロナは感染症法上の
位置づけが第5類に移行し、
アクリル板が取り払われ、マスクを
着けている人も徐々に減ってきて、
世の中の活動がコロナ前に
戻りつつあります。
新型コロナがもたらした災禍は
人によりさまざまであったと思います。
身近な人を新型コロナで亡くした人、
経済活動が停滞してしまった中で
職を失った人、
社会全体が閉じこもってしまった中で
人との関係が希薄になり精神的に
まいってしまった人、
距離をおくことで却って良くなった人、
人間関係に与えた影響も
良し悪し様々であったことでしょう。
あなたにはどんな影響がありましたか?
私は、コロナ前からリモートワークで
あったため、仕事上の影響はほとんど
受けませんでしたが、高校時代からの
親友がパンデミックに入った直後に
病気で入院し、コロナ禍で
見舞いに行くことができず、
治癒を信じていましたが、かなわぬままに
亡くなってしまうという
悲しい出来事がありました。
パンデミック発生の直前に
「久しぶりに飲もう」
と誘ってもらいながら、
スケジュールが合わず、
「年明けにしよう」
ということにしたばかりに、ついに
生きてる間に再び会うことは
叶いませんでした。
昨年、訃報を聞いたときは、
悔やんでも悔やみきれない思いでした。
彼の闘病中に彼とやりとりした
LINEのトークだけが残っています。
社会全体でも、パンデミック下での
医療体制の脆弱さが明らかになり、
経済が停滞し、個人事業主や
パートタイム労働者など
弱い立場にある人たちが大きな影響を
受け、社会格差が拡がりました。
一方で、リモートワークの普及や
副業の拡大など働き方の変化が加速し、
今、DX教育の必要性が
焦眉の急となっています。
「のど元過ぎれば熱さを忘れる」で、
災難が去り日常が取り戻されると
ついつい目の前のことに囚われて
過去を忘れてしまうのが世の常ですが、
個人レベルでも、社会全体でも、この
災禍とその対応を改めて見つめなおし、
身の周りで起ったことが
どういう意味があったのか、
これからの人生、社会活動に
どう生かしていくのか、
真剣に考える必要があります。
メンタリングをしている中で、
「自信がない」
というメンティーに出会うと、
人生の中の過去の出来事、特に
辛かったことなどに
向き合ってもらうことがあります。
そして、その出来事を
今現在の視点で見て、感じて、
どういう意味があったのかを
考えてもらいます。
そうすることにより、
辛かった出来事を受け容れ、
意味のあるものとして自分の中に
取り込まれていると認識する、
自分で自分を認知する
というプロセスです。
私自身、過去の出来事を振り返っても、
大きく落ち込んだ出来事ほど、その
意味合いは大きなものになっています。
長年心の中の疼きとして
持っていたものを、時間を経て振り返り、
受け容れ、納得することで、
区切りがつき、前向きに行動を
起こせるようになるのだと思います。
日本郵便には、「タイムカプセル郵便」
という数年後(10年後まで)の自分や
大切な人に手紙を書いて、
未来の指定する日に、
未来の指定する場所に届けてくれる
サービスがあります。
伴想人の仲間が教えてくれました。
このパンデミック下で起った出来事を、
今、内省するとともに、
1年後、5年後の自分が
今回の出来事をどう捉えなおすのか、
未来の自分に手紙を書いて
問いかけてみるのも面白いなと思います。