問題児を育てる

ウエイクアップの小西勝巳です。

今回は子育ての話……ではなく、
でもどこか通じるものがありそうな、事業のポートフォリオについて書いてみたいと思います。

ビジネスの世界で事業戦略の検討などによく活用される「PPM分析」があります。
これは、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が開発した有名なフレームワークの一つです。
(参考)
https://ja.wikipedia.org/wiki/プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント

これは、
縦軸:市場成長率
横軸:競争上の地位を表す相対的な市場シェア
をとって、2×2のマトリクスで、各事業を以下の四つのカテゴリーに位置付け、今後の打ち手について検討を深めるためのツールです。
・花形(Star)
・金のなる木(Cash Cow)
・問題児(Problem Child / Question Mark)
・負け犬(Dog)
企業にいらっしゃる皆さんは中期計画の策定など今後の戦略を検討するタイミングで、活用されているかもしれません。

私もこれまで、戦略検討のワークショップをやる際などに活用してきましたが、その時、参加者からは以下のような声がよく聞こえてきました。

「今の自組織は、『金のなる木』ばかりに投資していたことがわかった。もっと『花形』や『問題児』に投資しないと先細ってしまう」

「5年前から『問題児』に投資していれば、今の苦境はなかったかも……」

「今は人的リソースも『金のなる木』ばかりに充てられていて、『花形』『問題児』が苦しんでいるとわかった。具体的な人員配置を見直したい」

売上や利益の目標を背負って組織運営をしていると、どうしても「金のなる木」に意識やリソース配分がいきがちです。
このフレームワークは、そんな意識に対して中長期的な視点を与えてくれ、どんなバランスを取っていくべきかを考えさせてくれます。

さて、ひるがえって弊社ウエイクアップですが、ウエイクアップで「問題児」を生み出し、育てる機能を担っているのがE&Iセンター(Exploring & Inspiring Center)です。
https://wakeup-group.com/ei/

先日、E&Iのメンバーで、このPPMを使ってウエイクアップの様々なプロジェクトの位置付けを再整理してみました。
そこで見えてきたのは、
・「問題児」を生み出すことは、かなりできている。
・「問題児」から「花形」に育ちつつある事業もある
・これからもさらに感度を磨き「問題児」を生み出し続けることが必要
・適切な投資をして、「問題児」をどう育てていくかがポイント
ということでした。

これは様々な会社の新事業開発担当の皆さんとも共通する、古くて新しい、定番の悩みとも言えそうです。
お客さまの声はもちろん、私たちの内なる声にも耳を傾け、ウエイクアップらしく「問題児」を育てていきたいと思います。

E&Iの活動にご興味のある方、「問題児の育て方について語り合いたい!」という方、是非、ウエイクアップの、以下アドレスまでご連絡ください。

代表受付メールアドレス
info@wakeup-group.com

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