原点に戻ってみました

原点に戻るイメージ

ウエイクアップ・伴想人の親方(都丸淳)です。

唐突ですが、今年の元旦に父親が亡くなりました。
96才だったことから考えると大往生ではあったのですが、大晦日には元気だったのでそのギャップに戸惑ったことと、正月の葬儀だったので心の整理をするのにしばらく時間がかかってしまいました。

また、ちょうど昨年末で50年近くのフルタイム勤務が終了して非常勤の仕事になったこともあり、今回は自分の原点について思い出してみました。

そんな人生の節目から考えてみると、このメルマガに寄稿をすることも含めてコーチングとの出会いが本当に原点・ターニングポイントだったなぁと思います。

スタートはずいぶんと昔になってしまいますが……
私は2009年に三菱鉛筆東京販売の社長に就任を打診された時に悩みに悩んでいました。その原因は当時の経済状況・リーマンショックの影響です。
2008年秋のリーマンショックのため、翌年は年初からヒドイ不況に見舞われて、販売会社は厳しい売上状況になっていました。

そんな中で、私はどんな社長になったら社員たちをリードできるのか? とても悩み、社外の友人達にアドバイスを求めました。彼らの多くはビジネススクールや異業種交流会の仲間で企業の幹部として活躍していました。
そんな彼らの殆どは「お前は優しすぎるから今の経済状態の中では苦労をするだろう。ついては、引き受けるなら不本意でも厳しい社長にならなくてはいけない」と本当に私を心配してアドバイスをくれました。

そんな中に一人だけ「あなたが本当に望んでいることは何なのか? どんなときに一番力を発揮できるか? をコーチングしてあげるよ」と言ってきた友人がいました。

私はとっさに「年下の君に、今さら指導されたくはないよ」と答えると、彼は「コーチングはコンサルでもカウンセリングでもないよ」と答えました。「じゃあ、コーチングって何だ?」と聞き返すと「言葉や理論で説明するより、まずは騙されたと思ってやってみようよ」ということになり受けてみたところ…
私の一番望んでいること・一番力を出せることは「みんなで力を合わせて、同じ目標の達成に向けて努力すること」で、「売上と利益はその手段である」と心の整理と納得ができたのです。

そして、その想いを新社長の所信表明として「みんなで幸せになることが目標で、そのために売上と利益を作っていく」と全社員集会で伝え、社長人生がスタートしたのでした。
それから社長を続けさせてもらった4年間の間に私はCPCC*を取得し、社内で「全社員コーチング」をスタートさせたこともあり、社員たちの笑顔とともに業績も連続の増収になり、その後二人三脚でともに頑張った常務が、社長とコーチングを引き継いでくれて更に10年近く笑顔と増収は続きました。

今、そんな経緯を思い出してみると
「人が想いを一つにして、助け合いながら努力をすると素晴らしい事が起きる」
「素晴らしいクライアント経験が自分の良いコーチングの源になる」
との想いが私の原点になっているんだと納得しました。
(因みに、そのコーチングをしてくれた友人とはウエイクアップの前社長・ジョージでした)


*CPCC:CTI認定プロコーチ資格の略称。正式名称は「Certified Professional Co-Active Coach」