仕事の引き継ぎのコツ 〜3つの現実レベル〜

「カオスを超えて、本質へ」
ウエイクアップ組織変容®コーチの
小西勝巳です。

会社勤めの期間がある程度長くなって
くると、人事異動や業務分担の変更で、
「仕事の引き継ぎ」を経験すると思います。

私もこれまで何回か
人事異動や業務分担の変更で
引き継ぎをしたり、引き継ぎを受けたり
してきました。
自分が引き継ぎを受けた場合のことを
振り返ってみると、いい感じの時と
いまいちだった時があり、
「自分が相手に引き継いだ時は……
どうだったかな?」と
反省の気持ちも湧いてきます(苦笑)。

皆さんの引き継ぎの経験はいかがでしょうか?


さて、先日、私が所属している
組織変容®コーチのチームで
役割交代がありました。
私ともう1名で引き継ぎを受けたのですが、
その時の経験がとてもよかったので、
「いい引き継ぎのコツ」として
以下で書いてみたいと思います。

そのポイントは、
「3つの現実レベルで引き継ぐ」
ということです。


「3つの現実」とは組織変容コーチの
チームメンバーが依って立つORSC®
(システムコーチング®)の土台の一つ、
プロセス指向心理学の考え方です。
※「3つの現実レベル」の参考記事

①コンセンサスリアリティ(合意的現実)

目に見えやすく普段我々が現実と
言っているレベルです。
現実の事物や出来事といった
「事柄/Doing」の世界で、会社の売上や
利益などのKPIや数字もここに入ります。

②ドリーミング

こちらは人それぞれの内面で起こって
いる現実で、感情的なレベルです。
「あり方/Being」の世界とも言えます。
希望や不安、恐怖などが含まれ、
会社で言うと社風やビジョン、目標
なども当てはまります。

③センシェント・エッセンス

言葉では表現できないような、感覚的な
レベルです。「あり方/Being」の世界の
奥深い部分で、Onenessと言われる、
一(いつ)なる世界に繋がっています。


通常の引き継ぎは、①コンセンサス
リアリティ(合意的現実)のレベルで
実施されます。
いつまでに、どんなタスクをやるべきか…
といった具合です。
そうすると仕事を引き継ぐ側としては
「やらねば」「できるだろうか」といった
気持ちの“重さ”が残りがちです。

ところが私の最近の経験で、この
「3つの現実レベル」を使って仕事を
引き継いだことで、とてもクリアに
仕事の「バトン」を受け取れ、
次は自分たちで創っていこうという
前向きな気持ちになれたのです。

具体的には以下のような形で進めました。
(守秘義務もあるので少し脚色している
点はご了承願います)

まずは、②ドリーミングのレベルから
始めました。この仕事をやっている時、
どんな気持ち・感情だったのか。
比喩を使うとよく伝わると思います。
例えば、
「霧がかかった山道を少し不安な
気持ちで登っている感じ」
「最後の方は薄陽が差して少し希望が
出てきた」
という感じです。

その流れで、
③センシェント・エッセンスのレベルも
話しました。これは言葉にしにくい部分
なので、例えば
「モヤモヤしてスッキリしない感じ」
「それでもグッと持ちこたえてきた」
など、オノマトペ(擬音語、擬態語)が
沢山出てくる世界です。

そして最後に①コンセンサスリアリティ
(合意的現実)のレベルを話しました。
これは具体的な業務内容、タスクが該当します。
「業務引継書」「業務マニュアル」の世界です。

②ドリーミング、そして
③センシェント・エッセンスを話した後
に具体的な業務内容を話したことで、
そのタスクの全体感が把握できたように
思います。そして今後は
自分たちがそのタスクを受け取って、
どんな②ドリーミング、③センシェント・
エッセンスを創っていきたいか?
という方向にも意識が向いていきました。
今はこれから始まる新しい役割にとても
ワクワクしています。


「3つの現実レベルを使い、②⇒③⇒①
という順番で話す」という点が、
組織変容コーチのチームからお伝えできる
独自のコツです。
そしてこれは仕事の引き継ぎだけでなく、
人に何か説明する際にも使えるコツです。
ぜひ一度、試してみてください。

私たち組織変容®コーチは、皆さんの
組織をより良い状態にしていくため、
様々な智慧を使ってサポートします。
ぜひお気軽にお問い合わせください。


P.S. プロセス指向心理学の創始者である
アーノルド・ミンデル博士が先月、
84歳でご逝去されました。
心からご冥福をお祈りいたします。
博士が私たちに授けてくれた智慧を、
感謝と共にさらに広く伝えていきたい
と思います。


※組織変容®は、
株式会社ウエイクアップの登録商標です。

※ORSC®およびシステムコーチング®は、
CRR Global Japan 合同会社の登録商標です。

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