「3つの現実」~組織変容チームの場合~

ウエイクアップ組織変容コーチ川添香です。

私たち組織変容チームも今年度で3年目を迎えます。
組織変容チームでは毎月のミーティングに加え、年2回
半日を使ってロングミーティングを行っています。
今回のロングミーティングは新しい年度に向かう
3月末に行いました。

盛りだくさんのアジェンダから飛び出してきたのは、
私たちは何者かというテーマ。

3年目の若いチームですから、成長段階で言ったら
大人になり始めた時期で、ちょうど自分とは一体何か
に関心が向く思春期のような段階でしょう。

そのような段階でのミーティングはかなり白熱し、
少々カオス気味の議論となりましたが、
一つだけはっきりしたことがあります。
それは、私たちがコーアクティブ®という土台に立って、
組織変容に関わっているのだということです。

組織変容チームメンバーはORSCC
(組織と関係性のためのシステムコーチ)で構成されて
いますが、そもそもORSC®(システムコーチング®)は
コーアクティブ・コーチング®から大きな影響を受けて
誕生しています。

個人への関わりから組織への関わりとなっても、
コーアクティブという関わりは何ら変わりません。
意図的に協働関係を作り人に焦点を当て続ける姿勢は
システムコーチとなっても根底に流れ続けています。

さらにもう一つ大きな柱となっているのがプロセス指向心理学です。
プロセス指向心理学には、現実をどう見るかについて
ユニークな視点があります。
それは「3つの現実レベル」というもの。

まずは、目に見えやすく普段我々が現実と言っている
ものでコンセンサスリアリティ(合意的現実レベル)
と呼ばれます。数字や事実、出来事の世界です。

次にドリーミング・レベル。
こちらは内側で起こっている現実で、
感情的なもの、希望や恐怖、予測などが含まれます。
組織で言ったら社風や計画、目標などが当てはまります。

最後はセンシェント・エッセンス・レベル。
言葉にならないような、一(いつ)なる世界、
私あるいは私たちの源に当たる現実を指します。

組織変容チームのロングミーティングで
カオスを呼んだのはドリーミング・レベルの
現実に焦点を当てていたからです。
表層にあるコンセンサスリアリティの世界から一段深く、
ドリーミング・レベルにあるメンバーの本音に
触れ始めたからです。

ドリーミング・レベルに焦点を当てながらさらに深く入ると、
そこはセンシェント・エッセンス・レベルの現実。
そこにコーアクティブが存在していました。

コーアクティブという言葉が出た瞬間、
チームには何かしら落ち着くような安心するような
空気が流れました。
チームがつながりを取り戻した瞬間のように感じました。
エッセンスレベルの現実にはもともと対立はないのです。

「3つの現実レベル」はすべてが重要で
必要な現実ですが、特に企業に組織変容として
関わるときには、ドリーミング・レベルの現実を重視します。
概ね企業組織では、ドリーミング・レベルの対話が苦手
であることが多いからです。

コンセンサスリアリティでの合意になかなか達しない、
あるいは表面上合意があったとしても
なかなか実行されないのはドリーミング・レベルの
対話が十分でないからです。
組織変容チームの仕事は、語りにくいドリーミングの
対話を十分に起こし、エッセンスでつながり、
新たな合意的現実を生み出すこと
といっても過言ではないでしょう。

さて、私たちの組織変容チームもドリーミング・レベルの
対話はまだまだ必要なようです。
「何か大きな存在が私たちをここに呼んでいるとしたら、
なんのために私たちはここにいるのか。」
そんな問いを胸に成長の途にある組織変容チームです。

もし、うちの組織はドリーミング・レベルの対話が足りない!
と思われたなら、ぜひご相談ください。
ご担当者様のドリーミングをしっかりお聴きし
適切なご提案をいたします。

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