空気を話す勇気

伴想人のケンジ(成瀬健志)です。

50代半ばに組織で働くことを卒業して
1年半が過ぎました。その間に
感じた気持ちの変化はたくさんあって、
それは生き生き感であり大変さもあります。

毎月25日に給与振込がなくなると
不安に感じました。
健康保険料を振込む際には金額を
慎重に確認しました。
頭ではわかっていたことなのに、今までの
お金の出入りのパターンが変わることに
心がざわついて、慣れるまで
暫く時間がかかりました。

退職をして3ケ月くらいは夢の中で
前職の仕事をしていることがありました。
だいたいが仕事が大変な局面で
楽しい夢とは言い難いのですが、
肩書きを踏ん張りにして目標に向けて
頑張る自分がいました。

組織の短期目標の多くは
数字でできていると思います。
お金や時間や数量の掛け算で客観的で
わかりやすい。
中長期目標の多くは
数字に置き換えてはいるものの、
実はお客さまや社員の感情レベルや
社会環境への取り組み姿勢であり、
その背景にある雰囲気や
文化まで考えると複雑です。
感情の集まりが生命体のように動く
ように見えてきます。

今、組織を離れて思うのは、
数字の目標を一旦横において
感情に向き合う余白が増えたことです。

どう働きたいか?
これからの人生をどう生きるのか?
どのように社会と繋がりたいのか?

思い切って試したりする自由度が増えました。
ご縁や色々な出会いに感動する一方で、
違和感や失敗と反省も増えて、
感情の動きが若返る感覚にいます。

最近は空気の話しに感情が動きます。
外国の方々が日本を訪れて
おもてなしに感動する話をよく聞きます。
思いやりと察しで場の空気を読み
先回りして行動する力です。
その反対に、空気を読みながら
忖度によって行き着く先の危うさに
私たちの多くは気づいています。

更に外国の方々の話を聞いていると
他にもあります。

日本のビジネスの会議に参加して
意見が対立をしないと不安になる。
子供の頃日本製品の素晴らしさに
憧れていたけれども、
いざ日本に来て働いてみると、
創造的でチャレンジ精神に溢れた国
というよりも
守ることに一生懸命になっている。

裸の王様の寓話の中で、子供が
ありのままに見えた王様の姿を叫ぶと
周りの大人が慌て出す場面があります。
子供は空気を読まないから本質が言えるのか?
外国人は違う空気に包まれていたから
違和感を声に出しやすいのか?
大人が空気を読んで空気の本質を話す
勇気を意識したら何が起きるのか?

現実に起きている建前と本音、
ダブルスタンダード、
不祥事のニュースが続くことを見ていると
そう簡単ではないと思います。
早く答えを出したい衝動に気づきながら、
この居心地が良くない空気の中に留まり
探求することは勇気がいるものです。

話すのが難しくなり
蓋をしてしまった感情はないか?
恐れや不安の本質から無意識に
遠のいてないか?
あるものをないように振る舞っていないか?
愛、多様性の尊重、相互理解、公平公正
のような誰もが美しく正しく感じる
言葉の裏側で、影になる感情を
言いにくくする空気をつくっていないか?

コンプライアンスを守ることは大切です
が、無意識の偏見や影の囁きに対しても
自覚的に付き合っていくための
対話やトレーニングも大事だと思います。

空気を話す勇気をコツコツと
積み重ねていくと、
話しにくいことが声に出せる
安心感に変わると思い実験しています。

反対にそんな綺麗ごとでまとめるな
という声も聞こえてきそうですが、
機会があれば
皆さまの声をぜひ聴いてみたいです。

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