リーダーシップ・プログラムに参加した私の今ここ

伴想人の美香ちゃん(井上美香)です。

3年前に55歳で会社を辞め、
エグゼクティブコーチとして独立しました。
自分を取り巻く環境の変化が
激しかったので、自分のOSを
バージョンアップしたいと思い、
昨年の12月から始まった、10ヶ月間の
リーダーシップ・プログラムに参加
してきました。

9月3日に最後の合宿が終わり、
その6日後に父が遠くに旅立ちました。
ここに来るまで色々ありましたが、
改めて今、参加して本当に良かった
と思うので、私に起きたことを
書こうと思います。

思いおこせば、
昨年12月にプログラムが始まる前から
母の介護が始まっていて、
参加申し込みをしてから始まるまで、
このプログラムにその状況で
参加することに対する後ろめたさ、
「学び=エゴなのでは?」という罪悪感、
「最後まで完了出来ないのではないか」
という不安、
「先に伸ばすべきだったのでは?」
というザワザワ感が
拭いきれませんでした。

ところが、第一回目の合宿で、
大きな気づきがありました。

それは、「自分は皆に愛されていて、
自分にはその資格がある」ことに
気づいたことです。
そうすると、これまで見えていた世界が
少しずつ変わっていきました。

言葉では上手く表せないのですが、
雲が晴れて色合いがキラキラしてきた
ような感じです。

そしてまさにその時、
自分が直面していた「力を失いつつある
親との新しい関係性の構築」に向き合う
勇気が得られました。

これまであまり真剣に向き合って来なかった
「家族」を前にしてグラついていた
自分の立て直しをする事で、少しずつ
「自分を犠牲者にしない生き方」を
自ら選択出来るようになっていった
気がします。

これまでは、どこかで
「家族と真剣に関わる」
=「自分のやりたい事を我慢する」
=「自分が犠牲者になる」
と思い込んでいたのです。

大袈裟かも知れないですが、
「私は親や兄弟に愛されていて、誰一人
私が犠牲者になる事を望んでいない。」
とはっきり認識出来たことは、想像以上の
パワーを私に与えてくれました。
それ以降、合宿に参加する事が
後ろめたくなくなりました。

弱っていく親を小さく見てはいけない
という気づきもありました。
兄弟、親戚、ケアマネージャーさん、
ヘルパーさん、訪問看護士、主治医など
あらゆる人々に助けられました。
何事もひとりでやらない
という事の大切さや、心の底から
「助けてください」と言える様になると
一気に魔法の扉が開くことを、
身をもって実感できました。

自分にとって唯一無二の人の
人生のアークを閉じるお手伝いは、
苦しく悲しい事ではなく、
尊い喜びを味わい尽くす体験でした。

特に忘れられないのは、
父が亡くなる1ヶ月前に、
「最期に会いたい人」を聞き出し、
連絡を取って
実家に会いに来てもらった事です。

親戚、友人、会社時代の後輩が、
連絡すると驚くような早さで
来てくれました。
幸せというものは、こういう事なのだ
と感じました。
そして来てくれた人達は皆、
父を励ます以上に
私を励ましてくれました。

この10ヶ月間の学びと、第二の家族
といえるような仲間との出会い、
父の見送りは自分にとって
あまりにも大きなインパクトがあり、
大きな力になり、
新しいフェーズが始まった
という実感を今、噛み締めています。

そもそもリーダーシップというと、
「会社や組織で活かすためのもの」という
思い込みが自分の中にはありましたが、
このプログラムに参加して、
本当のリーダーシップは、人生の
あらゆる場面で発揮できるものだ

という事を改めて学びました。

自分の人生の目的とつながる。
他者とつながる。
世界とつながる。

60を目前にして、そんな事を
改めて再認識し、
自分のOSをバージョンアップできた
という実感が得られたプログラムでした。

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