失敗を糧に 心に刺さった上司の言葉

みなさん、こんにちは。
ウエイクアップ・伴想人(ばんそうびと)
「りょうちゃん」(永田亮子)です。

同一企業での社会人人生も丸35年、
その大部分を新規事業(私自身の希望)という
会社のメインストリームではない領域を
渡り歩いてきました。
というよりサバイバルしてきました。

私がさまざまなポジションで携わった4つの
事業のうち、現在存続しているのは一つだけで、
それ以外の三つは、撤退・事業譲渡という
末路をたどりました。

「選択と集中」「持続可能性の判断」等の
合理的意思決定の結果ではあるのですが、
各事業のど真ん中で汗水たらして
仕事をしていましたので、
それぞれのタイミングでは
感情的に落ち込みながらも、前に進んできました。

最近、人材育成に関して、失敗の経験、
何もしないのではなくて
積極的に挑戦することの大切さが
取り上げられるようになっています。
好き好んで失敗するわけではありませんが、
やはり失敗からの学びは大きいと実感しています。
私の場合は、失敗の恐れに対する鈍感力と
行動して見えてくる新しい景色への喜びです。

今回のメルマガの原稿を執筆するにあたって、
直感で、失敗の後で、心に刺さった上司の言葉を
ご紹介しようと思います。

「部下の仕事は、上司がまちがっていると思ったら、全力で止めることだ」

これは、社内の他部署(直属ではない斜めの関係)の
部長からいただいた、もっとも記憶に残っている
言葉の一つです。

私がスタッフのときに直属の上司(部長)の指示で、
事業のパートナー企業に対して発信した1通の
英文メールが、あわやビジネスアライアンス解消の
危機を引き起こしたことがありました。

火消しを担当した他部署の部長から呼び出された私は、
私自身が悪者扱いされたようで納得がいかず、
直属の上司に対して
物議を醸すかもしれないことは伝えていた
と言い訳しました。
そのときにかけられた、この言葉は心に刺さりました。

そこから私の仕事観は大きく変わりました。
「仕事とは、指示されたことだけを適切に遂行する
だけではないのだ」と。

仕事の量、スピードの効率性、正確性重視から、
「真・善・美」、仕事の生み出す価値、人やプロセスの
関係性や表面に発現していない思いにまで、
より意識的になったように思います。
急がば回れ的なひと呼吸、一拍待つこと、
計測不可能なくらいの時間かもしれませんが
動かない選択、自分で考える、そこに
大切な何かがあると思います。

今までだけではなく、これからの経験や生き様、
私自身のすべてをリソースとして活かしながら生きていく
という私の願いを持って、伴想人プロジェクトを通じて、
経営を担う人材、とりわけ女性リーダーの
活躍支援にフィードフォワードしていきます。

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