「バカ」とリーダーシップ②

CTIリーダーシップ・プログラム ファカルティの
直井英樹(ヒデキ)です。

先日、母の昔話を聞きました。

私の姉が低体重で産まれた時のことです。
出産後、赤ちゃんは大きな病院の保育器に移され、
母は赤ちゃんを抱くこともありませんでした。

何日か経って産婆さんが姉を母のもとに
連れてきてくれました。母曰く、
なぜか初めて抱く赤ちゃんとの距離を感じていて、
遠慮がちに頼りない抱き方をしていたのだろうと。

その様子を見て産婆さんは
「あんたの子だっせ!」と強く言いました。
母はハっと我に返りました。

この子は小さく生まれたけど
よその子に決して引けを取らない人に育てる、
といつも思っていたと、母はよく言っていました。
産婆さんの一言が原点かもしれません。

産婆さんは、母の中に眠っていた母性を
呼び覚ましたのではないでしょうか。
「あんたの子だっせ!」には、この母娘には
母性が必要だ、今呼び起こすのだ、という
産婆さんの強いエネルギーがあります。
赤ちゃんとともに母性を産むお手伝い
という仕事なのですね。

以前「バカ」を紹介しましたが、
私はこの産婆さんにもバカ・リーダーシップの
エッセンスを感じます。
バカが人々に活力を与える好例です。

さて、CTIが提唱するコ―アクティブ・
リーダーシップ®・モデルでは、産婆さんは
「後ろのリーダー」を実践しています。
迷えるリーダー(母)に目を覚まさせ、
進む方角をしめしました。
これは「後ろのリーダー」の大事な仕事である、
Trueing(正しい方向へ軌道修正する)をやったのです。

こんなリーダーシップについての体験学習コース
CLE(コ―アクティブ・リーダーシップ・エクスペリエンス)を
2/25‐27にやります。
自分のバカを再確認したい方、お待ちしています!

CLEコース案内

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA