こんにちは。
ウエイクアップ組織変容コーチの番野智行です。
そして、私自身がまさに「今年は忘年会ができない!」と
嘆く管理職でもあります。
注)兼業で、ウエイクアップとは別の組織の管理職もしています
今日はそんな事態をどう乗り切るかを
組織変容の観点から書いてみます。
一年の終わり。
賑わう居酒屋で一緒に働く同僚や部下たちと、
「いやー、今年もみんな頑張ったねー」と、頑張りを称え合う。
この時間がチームにとって、
何より自分自身にとって最高のご褒美。
「飲みニケーション」は古いと若者に言われようが、
チームの絆はそうやって強くなるんだと言いたい。
そんな人は少なくないのではないでしょうか。
まして今年は、新型コロナウイルスの感染拡大により、
すべての人が仕事にも暮らしにも大きな影響を受けた一年です。
しかし非情にも、感染の再拡大は止まりません。
私も先日、数ヶ月前から予定していたチームの忘年会を中止するという
苦渋の決断をすることになりました…
さてどうするか。
一人でチビチビ宅飲みをするか。
それともzoom飲み会をやるか…
いや、そっちではなくて、
「忘年会」という室町時代・鎌倉時代を起源とし、
明治時代に大衆に広がった一年の締めの儀式がチームから喪われたことを、
どうカバーするかが管理職に問われています。
出所)忘年会(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%98%E5%B9%B4%E4%BC%9A
冷静に考えると、一年を締めるということは、
別にお酒の力を借りなくてもできます。
いろいろ考えた結果、2時間程度を確保して、
一人ひとりの頑張りを労い合う時間を取ることにしました。
単純なことのようですが、組織変容的に理に適っています。
ポイントを3つ挙げます。
1)今年は「労い」が特に必要
誰にとってもストレスが多い一年でした。
あるストレスチェックのテストでは、
「労働条件の大きな変化」「社会活動の大きな変化」
「レクリエーションが減った」ということは
それだけで立派なストレス要因です。
そこに新型コロナの影響で「多忙による心身の過労」や
「会社の立て直し」などが重なった人もいるでしょう。
そんな中でも頑張ったメンバー一人ひとりが、
丁寧に労われる時間を持つことが必要なことは明らかです。
出所)仕事のストレスは大丈夫?
NHK番組で紹介された「ストレスチェック」を試してみて
http://jobgood.jp/4083
2)あえてチームで
上司ー部下の1対1の関係でも「労う」ことはできます。
その上で、あえてメンバー同士という横の関係性で
「労い合う」ことを試してみてください。
在宅勤務が増えたケースでは特に、チームメンバー同士の
コミュニケーションが大幅に減少しています。
今後もしばらくその状況は変わらないでしょう。
であれば、ここで相互に労い合う時間を取ることが、
今後も続くタフな状況を乗り越える関係性の土台をつくることに繋がります。
3)上司も労われる
これが意外に大事です。実は誰よりも頑張ったのは、
上司のあなたかもしれません。
ぜひ変なプライドを捨てて、メンバーに労われてください。
来年もこのメンバーと頑張ろうという気持ちが湧いてくること必至です。
—
以上になります。
「こういうことを普段はやらない」「気恥ずかしい」という場合も、
「今年はコロナで大変だったから時間をとる必要がある」と言えば、
声をかけやすいのではないでしょうか。
「それも大変で…」という方は、
ぜひ組織変容チームにご相談ください。
追伸:
先ほど部下から、「4月の会議を花見にしておきました」と連絡がありました。
さすが、よくわかっている。感謝。
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