
こんにちは。組織変容コーチの川添香です。
今回は私のリアルな体験をもとに書いてみたいと思います。
私は、ウエイクアップ内では、いくつかの他のチームにも所属しています。
これはあるチームでの出来事ですが、緊張を伴いながらもメンバーとの豊かな対話が体験できた事例です。
そのチームで議題に上がったのは、半年以上前から何度も顔を出しては、なかなか扱われずにきた、ある重要なテーマでした。
メンバー全員がそのテーマの必要性はわかっている。けれど、それ以上に言いづらさがあるテーマです。
意見がぶつかりそうな雰囲気もあり、うっかりすると関係性にひびが入りかねない―そんな緊張感が、空気の中に静かに横たわっていました。
実際、そのテーマはこれまで「緊急ではないけれど重要なこと」として何度も後回しにされてきました。
優先度の高い別の課題に流され、触れずに済ませてきた……それが、ある意味でチームの安全策だったかもしれません。
とはいってもあきらめていたわけではありません。
しっかり時間を取って話し合おう、そんな決意を持ってミーティングを開催するタイミングがやってきました。
私たちが大事にしたかったのは、正しさを争う「議論」ではなく、お互いの背景や感情に耳を傾ける「対話」の場として、このテーマに取り組むことでした。
そして、対話が進むプロセスで徐々に変化が現れました。
これまで「対立」と見えていたものが、「違い」として受け止められるようになったのです。
違いがあっても、つながることができる。
その実感が、次につながる言葉を引き出し、さらに関係性を深めていきました。
このプロセスを見ながら、私は改めてこう感じました。
対話をあきらめなかった理由――それは、「対話が必要だ」と全員がどこかでわかっていたから。そして、自分たちはその「対話」ができると信じていたから。
難しいテーマだからこそ、対話によってしか進めないということを、チームは直感的に理解していたのだと思います。
Co-Active®やシステムコーチング®は、まさにそうした「関係性の中での変化」を支えるアプローチです。
違いを排除するのではなく、違いから学ぶ。そこにこそ、チームの創造性と可能性が生まれると、私たち組織変容コーチは信じています。
扱いづらいテーマほど、対話の質が問われます。
だからこそ、私たち組織変容コーチもこの仕事を通じて、対話をあきらめない組織づくりを支えていきたいと思っています。
※システムコーチング®はCRR Global Japanが所有する登録商標です。
=======================
ウエイクアップの組織変容チームでは組織が変容していくプロセスを支援しています。
ご関心のある方はぜひ弊社サイトのお問い合わせフォームからお送りください。