弱いつながりの力

「カオスを超えて、本質へ」
ウエイクアップ組織変容®コーチの小西勝巳です。

今年の年末年始はカレンダーの並びのおかげでいつもより長めに休みが取れました。
実家のある和歌山でも少し時間を取ることができたのですが、その中で
「弱いつながり(人脈)の力」を実感する出来事がありました。

「弱いつながり(人脈)」については、「弱いつながりの強さ」理論
(Strength of Weak Ties:SWT…ややこしい名称ですね笑)として
ご存じの方も多いと思います。私も前職の経営企画部時代に初めて聴いた時は
意表をつかれたような、でもとても納得感があった記憶があります。
(参考:「弱いつながり」が革新を引き起こす/Harvard Business Review

当時私が意識していたポイントとしては、

1)ある組織にとって新しい情報/革新的な情報は、普段密にやり取りをして
いる「強いつながり(人脈)」以上に、「弱いつながり(人脈)」を通してこそ
もたらされる

2)その新しい情報と、既存の情報とをどう「新結合」できるか=新しいやり方
で組み合わせられるか/編集できるかが、組織変容/イノベーションの鍵になる
(新結合=イノベーションの父、と呼ばれるヨーゼフ・シュンペーターが提唱。
既存の要素を新しい方法で組み合わせることこそが、イノベーションだ、とする考え方)

3)環境変化が激しい今、個人として/組織として、いかに「弱りつながり」に
可能性を開いておけるかが組織の土壌として重要(越境学習にも通じる点)

というものでした。

元々、「越境」して社外の色々な方達とつながっていたのですが、さらに
意識的に「弱いつながり」を積極的に作ることで、Co-Active®コーチングや
システムコーチング®、デザイン思考やビジネスモデルキャンバスなどの方法論と
出会い、その過程で官・民・学の様々な人脈も生まれ、とても助けられました。


そしてこの年末に、個人としても久しぶりにこの「弱いつながりの力」を
体験したのです。

少し具体的に書いてみると・・・

  • 私個人の長年の悩みとして、実家/畑の片付けをどうするか?という課題を抱えていて、兄弟の間ではなかなか議論が進まない状態になっている
  • 年末の休み前に、地元に残っていてFacebookで「弱いつながり」のある中学時代の友人T君に、思い切って相談してみた
  • T君からは地元の色々な情報を提供してもらうと同時に、「(小学校からの同級生の)M君と会ってみたら?」とM君との間をブリッジしてくれた
  • 年末の休みに私が帰省したタイミングで、M君とほぼ40年ぶりの再会! 小中学時代の思い出話とともに、地元に根付いた情報やアドバイスをもらう
  • 小学生の頃、一緒に遊んだことなどを思い出しながら、「あー、M君が自分を助けてくれる存在やったかー」と感慨に耽る

こんな流れでした。

まだ課題が一気に解決したわけではないですが、兄弟という「強いつながり」の
中でスタックしていたものが、思い切ってT君やM君といった「弱いつながり」
に頼り、新しい関係性を作り始めたところから、新しい世界/情報や知恵が
自分の中に入ってきて、希望の光が見えてきた感じがしています。これからも
積極的にT君やM君に頼り(お願いします!笑)、助けてもらいながら進めて
いくつもりです。
そしてここからは、T君やM君と、これまでの「同級生」という関係性から、
どのような新しい関係性を紡いでいけるか、組織変容コーチである私自身の
あり方も大事になってくるなぁ、と改めて身が引き締まる思いです。


組織としても個人としても、存在目的/パーパスに向かう中で、
「弱いつながり」に可能性を開き、そこからブリッジされて入ってくる情報や
知恵、さらには関係性も「新結合」することで、イノベーションを生み出し、
組織・個人自身も変容していく・・・そんな旅路をご一緒しませんか?


※組織変容®は、株式会社ウエイクアップの登録商標です。
※Co-Active®は、株式会社ウエイクアップ CTI JAPANの登録商標です。
※システムコーチング®は、CRR Global Japan 合同会社の登録商標です。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA