「カオスを超えて、本質へ」
ウエイクアップ組織変容®コーチの小西勝巳です。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
2025年は巳年ですね。
蛇は手足を持たない少し異様な姿や、毒を持つ種も多く、脱皮を繰り返す特性などから、古代から世界各地で人類の象徴的思考を刺激してきました。
多くは「死と生」「復活・再生」の象徴とされているようです。
私の名前、「かつみ」の「み」も「巳」。
小学生の頃、母親から「自分=己に勝ってほしい+姓名判断でこの漢字にして“勝巳”ってつけたんやで」と教えられ、この「巳」は馴染みの漢字です。
そして自分の名前の由来から「自分に勝つ=自分のコンフォートゾーンを超えていくこと」が、なんとなく人生のテーマだと感じていました。
さらにCo-Active®コーチングやシステムコーチング®、それらに関する様々な学びを進める中、ただ直線的にコンフォートゾーンを超えていくというよりも、意識の変容を伴いながら超えていくことこそが、より深い人生のテーマだと感じるようになり、その含意も含めて「巳」の漢字がよりしっくりくるようになりました。
「意識の変容を伴いながらコンフォートゾーンを超えていく」感覚は、これまでの色々な局面で自分の選択の軸になってきたように思います。
自分の人生で、もしくは自分が所属する組織で、何かを変えたいと思った時、(ある意味)心地よいコンフォートゾーンを超えていくには、「これまでの自分」とかなりの軋轢・葛藤が生じます。
そこでしんどい思いはするのですが、色々な人との出会いや助けによってそれを越えることができると、「これまでの自分」から「新しい自分」に、まるで蛇が脱皮するような感覚で変化(成長)してきたと感じます。
そしてコーチングを学ぶ中で、その感覚を端的に表現する言葉に出会いました。
「全ての壁はドアである。」
(Every wall is a door.)
これは19世紀アメリカの思想家・詩人、ラルフ・ワルド・エマーソンの言葉と言われています。人生でも組織でも、何かを変えたいと思って動くとぶつかる様々な「壁」……それが実は壁ではなく別の世界に通じるドアだとしたら。
私自身の経験でも、いくつも「壁」に直面した経験が思い起こされます。
大学進学の時……
就職先を選択する時……
全社/グローバルで新しいビジョンや価値観の共有方法を模索していた時……
イノベーションを生み出す組織と人材作りを検討していた時……
強力な縦割り/サイロ化した組織文化に横串を通していく時……
組織へのエンゲージメントを高める方法について悩んでいた時……
コンフォートゾーンを越えようともがいている中で、「壁」だと思い込んでいた自分の目から鱗が落ちまくり、壁のように見えて実はドアだったそのドアを開け、先に広がる世界に踏み出して行ったことを、いくつも思い出します。
そしてそれは、先ほどのエマーソンの言葉の続きの、リアルな事例になっているように思われます。
「そしてその鍵はあなたが持っている」
(And you have the key.)
私たちは往々にして、そのドアを開ける鍵を自分が持っていることを忘れて、他の人や自分以外のことに原因や責任を求めがちではないでしょうか。
そのほうが居心地がいいからです。私もそんな思いをたくさん持っていました。
でも自分が「鍵」を持っていることに気づけば、その鍵を使うことができます。
鍵をあける時=自分のコンフォートゾーンを超えていく時には少しドキドキして怖気付くことがあるかもしれませんが、その先に広がる新しい世界のことを考えれば、動かない選択肢はありません。
巳年の2025年、新しい世界に通じる(一見壁のように見える)ドアを見つけ、そのドアを開けられるのは自分だ、と思い定めてコンフォートゾーンから一歩踏み出し、蛇のように脱皮しながら新しい世界に踏み出していきましょう。
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