パソコン買替顛末記

PCを操作する手

ウエイクアップの山田希です。

先日、伯母のパソコンの買い替えに
付き添って行ってきました。
伯母の希望は
「今のパソコンでできていることと
同じことが新しいパソコンでできること」のみ。
選ぶのは10分と思いのほか早かったのですが、
そこから設定移行サポートを依頼するのが
大変でした。

移行サポート:
「メールはどちらをお使いですか?」
伯母:
「いつもケータイから使ってます」
移行サポート:
「あ、えーと、そうではなくて…」
私:
「メアドじゃない? Gmailとか使ってなかった?」
伯母:
「ないわよ」
私:
「えー?…
(スマホを検索して画面を見せる)
あ、ほら、私に送ってるじゃない」
伯母:
「(老眼鏡にかけ替える)…
あら、こんなアドレス持ってたっけ?」
移行サポート:
「すみません、それ書き写させてもらっても
いいでしょうか…」

というやり取りを様々なアカウントや
アプリで繰り返し、
移行サポートの依頼をするのに一時間。
途中、何度も
「言ってることが分からない」と
心折れそうになる伯母を励まし、
なだめたりすかしたりしてどうにか依頼完了。

引き取る際にも様々な説明の羅列に
再び心折れそうになり、
「これが私の人生最後のパソコンだ」
「私が死んだらデータはすべて消してくれ」
と湿っぽいことを言う伯母に
曖昧な微笑みを返しながら
移行サポートの方の話を一緒に聴き、
何とか引き取りが終わったのでした。

今や仕事をする際にパソコンを
全く使わないということは、
少なくとも私の場合ないわけですが、
今回の件を経て、企業などに居て
ITサポートの方がいてくださると、
パソコンやスマホを何となく
使いこなしている気分にはなっても、
意外と何も分かっていなかったことに
気づかされました。

サービスも、アプリも、その使い方や
設定方法も昨今は日進月歩で変わります。

果たして企業から離れて自分で設定する
となると、ひとりでできるだろうかと
一抹の不安がよぎります。
今から甥姪に優しくしておこうか。
それともここは金で解決とばかり貯金をするか?
いや、私が後期高齢者になるころは、
もしかしたら
AIがすべての移行を助けてくれるかも…

とりとめもないまま
十三夜の月を藪にらみしつつ、
手土産に持たされた
月見団子をかじる秋の夜です。

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