Co-Activeとアジャイル・コーチング

システム開発者同士の対話のイメージ

こんにちは、平川徳好です。
CTIではひらと呼ばれています。

普段はCo-Activeコーチングの公開および
企業コースのトレーナー、または
コーチとしてコーチングサービスを
提供しています。


突然ですが、
皆さんはアジャイル・コーチング、
スクラムマスターという用語を
ご存知でしょうか?

主にITのシステム開発における開発手法
であり、それをリードする人のことを
指すそうです。
(正確には、アジャイルコーチ、
スクラムマスターの役割は
共通点と相違点もあるそうですが)

先日CTIの卒業生の中でこうした業界、
職業に従事されている人たちとの
対話会をリードする機会がありました。
ここ数年CTIのコーチング・プログラムに
参加される方の中にこうしたことを
されている方々を時々聞くようになり、
どうして最近増えてきているのか、
興味を持っていました。

対話して私が感じたことは、CTIの
「Co-Activeモデル」との親和性でした。

その対話会で紹介されたものの中に
「アジャイル宣言」「12の原則」
というものがあり、それを読んだ時に
Co-Activeを現場で実践するということは
こういうことなんだな、という直観と、
現実かつ具体的なアプローチとして
こういった流れが現場で起きていることへの
何とも言えない喜びを感じました。


この宣言は、
「私たちは、ソフトウェア開発の実践
あるいは実践を手助けをする活動を通じて、
よりよい開発方法を見つけだそうとしている。
この活動を通じて私たちは以下の価値に至った。」
(We are uncovering better ways of
developing software by doing it and
helping others do it. Through this
work we have come to value.)

こうした文章から始まっています。

アジャイル宣言の中に紹介されていた
4つの価値の中には、
「プロセスやツールよりも個人との対話」
「計画に従うよりも変化への対応」
という2つがあり、12の原則の中には、
一緒に働くチームメンバーを信頼すること、
フェイストゥフェイスでの
コミュニケーションの重要性が語られていました。

※詳しく知りたい方は、
「アジャイル宣言」で検索してもらえたら
すぐ出てきます。

私も長く企業文脈でのCTIプログラムの
紹介に携わってきた経験から
システム開発という分野において、
こうしたことがより重要になっている
ことは腑に落ちますし、自分の仕事に生かすべく
(単にコーチングを学ぶだけではなく)、
よりそうした流れを推進しようと
されている方々がCTIに学びにこられて
いるのを知って、とても嬉しく思いました。

さらにまたこうした宣言が
対話から生まれていることを
教えてもらった時に心が震えました。

元々CTIのCo-Activeというコンセプトは
CTI創業者の3人の対話から生まれています。

また20年以上の年月をかけ、
継続的な対話を通じてその都度
ブラッシュアップを経て今に至ります。


このアジャイル宣言は、2001年初冬に
ユタ州スノーバードのワサッチ山脈を
バックにしてソフトウェア開発の将来を
議論するために集まった17人の
対話によって生まれたそうです。
(上記対話会の中では、元々はスキーに
行くために集まったが、行かないで
残ったメンバーで偶発的に語り合った結果
生まれたと紹介されましたが)

こうした現場のエキスパートたちが
自分たちの体験を通じて
感じてきたことを踏まえ、自分たちの
未来を思い、展望し、対話によって
生まれた言葉が、今後の業界や
業界で働く人たちの一つの指針になり、
今の時代の背景に流れている。


1990年代にCTIは生まれましたが、
もしかしてこの中の誰かがCTIの
ワークショップに参加されて、そこで
何かしらの刺激を受けていたかも…、
という根拠のない勝手な想像を
思わずしてしまいました。

私たちもこのCo-Activeというコンセプトを
より身近な生活、現場実践に
活用してもらうためにもよりこうした
対話を続けていきたいと思った次第です。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA