AIコーチングの中間報告

平田淳二です。

弊社では1年に渡り、AIとコーチングの
関係について、プロジェクトを組んで
研究してきました。
今日はその中間結果を報告します。

研究では、多様なプロンプトを活用して、
AIでのコーチングを数多く試して
きました。

また有識者からの見解も聞きながら、
検討を重ねてきました。
(特にウエイクアップのコーチでもあり、
エボックス合同会社 でAIコーチングの
提供をしている脇さんにお世話になりました。)

その結果、まず言えることとして、
目標達成を主眼に置いたコーチングでは、
AIが行うコーチングは、かなり有効である
ということです。

また、AIは問題解決に強く、
コンサルティングの領域に関しては、
かなりの力を発揮するということが
わかりました。

しかし、ウエイクアップが行っている
コーチングは、CTIのCo-Activeコーチング
が土台となっています。

Co-Activeコーチングは、単なる目標達成
ではなく、クライアントとコーチが
対等な関係を築きながら、クライアント
自身の内面的な理解を深め、
意識の変化から、具体的な行動変容に
つなげる関わりです。

Co-Activeコーチングでは、感情を
受け止める力や、コーチとクライアントの
協働関係が重要になり、それはAIが
まだ十分には果たせない役割だと
考えられます。

ただ、Co-Activeコーチングにおいても、
AIはコーチングの補助ツールとしての
可能性はあるのではないかと思われます。

例えば、コーチングは通常2週間から
1か月ごとに行われます。
このコーチングからコーチングの間の
期間において、クライアントの行動を
サポートする意味においては、
AIによるコーチングは効果を発揮する
でしょう。

しかし、Co-Activeコーチングの本質は
人と人との関係性にあり、すべてをAIに
代替することは、Co-Activeコーチングの
基本的な価値を損なう恐れがあります。

さらに、倫理的な側面も無視できません。
AIによるデータ収集や分析は、
プライバシーの侵害や誤解を招く
リスクをはらんでいます。

合わせて、CTIの受講生及び卒業生の
皆様にお願いしたい点として、
AI使用時にCo-Activeコーチングの知財に
関連するものを読み込ませないように

お願いしたいと思います。

結果、ウエイクアップのコーチングにおける
AIの導入は、現時点では時期尚早である
とプロジェクトチームでは判断しました。

AIの活用はコーチングの補助的な手段に
とどまり、人間のコーチが提供する
深い理解や共感、協働関係の構築を
代替するものではありません。

ただし、この見解は2024年3月現在の
中間報告であり、今後もAIの進化には
目を向けつつ、人間のコーチとしての
役割と価値を再確認していく必要がある
ことは間違いありません。

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