平田淳二です。
今日は1on1の研修や
ウェビナー時に、多かった質問と
私を含めたウエイクアップ講師陣の考えを
ご紹介します。
①相手がこちらに答えを求めてくるとき
②話をする相手が無口で、なかなか話を
してくれない場合、結局自分ばかりが
話してしまうことになる。
③質問はうまく行わないと相手を
問い詰めることにならないでしょうか?
④部下が心をひらいていない場合の
有効な関わりはありますか?
⑤1on1の相手が年上です。(親と同じくらい)
プライドがとても高い年上の相手の場合の工夫は?
この質問に対しての私たちの考えを
以下に記載しますが、絶対に正しいという
答えではありません。
みなさまが、使えそうと思うところ
だけでも、使ってもらえればと思います。
①相手がこちらに答えを求めてくるとき
A 答えてもいいと思いますが、毎回
答える必要はないと思います。
答える判断基軸ですが、今すぐに答える
ことがその人の今と未来にとってどう影響
するのかを考慮して答えるといいと思います。
例えば今緊急に困っているときはすぐに
答えるとか、ここはじっくり考えて、より
問題に対して主体的になって欲しい場合は
「ここは◎◎さんにとって重要なこと
だと思うから、私が答えるより、ぜひ
自分で考えてほしい」
のようなことを伝えたりしてもいいでしょう。
②話をする相手が無口で、なかなか話を
してくれない場合、結局自分ばかりが
話してしまうことになる。
A 沈黙に耐えきれずに、話し続ける
ということを今までやっていて、それが
あまり機能していなかったら、しっかりと
待つということをおススメします。
関わりとしては拡大質問をするといいです。
相手が考えている間の沈黙に耐えてください。
話さなくても、問いを出して考えてもらう
ことだけでも、相手にとっての変化成長に
つながる可能性があります。
また、相手が無口になる理由が色々あります。
①自分の考えがまとまっていない状況で
言葉にしたくない(ある種のプライドの高さ)
②上司の期待する回答を探している。
特に②の上司の期待という点については、
上司のスタンスが影響しています。
常日頃から批判的な姿勢で
部下のコメントに反応していると次第に
部下は言葉を選ぶようになります
③質問はうまく行わないと相手を
問い詰めることにならないでしょうか?
A その可能性はあり、実際に
詰問のようになる可能性があります。
そうならないように気をつけるコツは
いくつかあります。
・連続の質問を少なくする
・表情や言葉のトーンを柔らかくする
・相手の答えを聞いたあとに、「いいね」
とか「なるほど」や相手の言葉を
繰り返したりして、しっかりと受け止めて
いることを相手に示すといいでしょう。
④部下が心をひらいていない場合の
有効な関わりはありますか?
A 部下が上司に心を開かない理由は様々
ですが、恐らく2つの方向が考えられます。
①自分の考えを最後まで聴いてもらえない
から
②相談されても困るだろう
(きっと理解できないだろうから、
受け取れる範疇を超えているだろう)
心を開くためには互いの信頼関係がないと
当然ながら難しいです。
一方的に相手に心を開かせようと思うのは
無理なことですから、上記のようなことが
起きているかもしれないという前提で、
まずはご自身の関わり方を変えてみる
ことから始めてみることをお勧めします。
⑤1on1の相手が年上です。(親と同じくらい)
プライドがとても高い年上の相手の場合
の工夫は?
A 役割上は私が上位職だとしても、
相手は仕事の経験もあり、また
仕事に対するこだわりがあるんだろうと
思うといいです。
そういう目で相手を見ると、
年上の部下に対しての強みや持ち味、
そのこだわりなどに好奇心を向けて、
話が聞けるようになると思います。
また私なら、年上の部下がどのような
環境なら力を発揮しやすいか、自分が
彼らに役立てることは何かを考え、逆に
自分へのフィードバックを聞いたりします。
相手にフィードバックするときも、相手の
経験やこだわりを活かしたらもっとこうなる
というような伝え方をすると思います。
いかがでしたでしょうか。
少しは使えそうな考え方はあるのではないでしょうか。
ぜひ、いろいろ試してみてください。