ウエイクアップの山田希です。
先日、高校生の姪と会ったときに、
進学相談を受けました。
将来何がやりたいの?と聞くと、
どうやら授業でSDGsの事を学んだらしく、
「環境」との答え。
これまた随分と幅広い分野だな、と
大人な私は思いましたが、とはいえ
まだ働いた経験もない高校生であれば、
漠然としたイメージしか
持てなかったとしても不思議ではない
かもしれません。
わたしも最初の就職先が銀行だったためか、
よく「お札を数えられるか」
「いい投資先知らないか」などと
聞かれたものですが、いずれもNOとしか
答えられませんでした。
やはりその業界に飛び込んでみると、
世間一般に知られているより遥かに多様で
奥深い世界があり、様々な職業や
サービス、創意工夫に触れるたび、
学校の成績という
一つの物差しで測られる世界より、
ずいぶんと面白いなと思ったものです。
一方で多様な仕事の世界で
価値を出し続けるというのは、
それはそれで大変なことです。
過去、転職するたびに
何ができるのか?
何に向いているのか?
を自問自答しましたし、
採用をする側に回ってからは
それを見極めようともしてきましたが、
自分の仕事の履歴を振り返り、
能力や適性を言語化して
他人に伝えるのは、
思ったほど簡単ではありませんでした。
私自身、本業を持ちながら
様々なプロジェクトにボランティアで
関わったりしましたが、これまで
接点がない人同士が働くにあたって、
互いに互いのやり方が分からず、
些細なところで戸惑うことも
多々ありました。
期待値のずれを
いちいち修正しなくてはならず、
なかなかに骨の折れるプロセス
ではありましたが、これらの経験を通じて
振り返りと言語化の能力も磨かれてきた
・・・のかもしれません。
職業や仕事を選ぶということは、やはり
究極的には自分について知っていく
ということなのかなと思います。
むろん仕事をしながら知っていく部分も
多いでしょうし、仕事によって
育てられていく自分もいると思います。
そう考えると、働くことは、
本当に面白いものだと思いますし、
そのように働けていることに
感謝があふれてきます。
姪が社会に出るまで最短であと5年(たぶん)。
彼女はここからどのような職業人生を
歩んでいくのでしょうか。
豊かな仕事の世界で自分なりの道を
見つけていってほしいと願っています。