ウエイクアップの上田晶子(あっちゃん)です。
CTIのコーチングコースのリードや、
上級コースのスーパーバイザーを担当しています。
「家族やパートナーとの日常の中で、どんなふうに
コーアクティブ・コーチングの要素を使っていますか?」
こんな質問をいただくことが度々あります。
コーアクティブ・コーチングには、
身近な相手と日常使いできる要素が多くあります。
もう間もなく2021年が終わるこのタイミングで、
我が家の活用の一例をご紹介させてください。
コーチング・コースの中で一番最初にご紹介する
ツールに「人生の輪」というものがあります。
人生の主な領域(仕事・キャリア/お金・経済/
健康/家族・パートナー/人間関係/学び・
自己啓発/遊び・余暇/物理的環境)を
8つに分けて、各々の領域の今いまの満足度を
1〜10点で表して人生全体の満足度の
現在地を見える化することで、そこから
具体的なコーチングのテーマを見つけて
ゆくためのツールとして有効です。
我が家では、年末に夫婦でまとまった時間を取り
1年の振り返りを行っているのですが、
毎年、お互いに人生の輪を使って
現在地を見える化し、共有するところから
対話を始めています。
我が家は二人とも勝手気ままなおしゃべりが大好きで、
ともすると、話が拡散してしまいがちです。
そんな私たちが、このツールを活用して
1年の振り返りをすることで得ていることは、
例えばこんなことです。
- お互いの人生の満足度の全体像が見える化される
- 日常の会話ではあまりフォーカスがあたらない領域についての相手の現在地が認識できる
- 聞く役割、話す役割を明確に分けることで、どちらか一方に偏らず、お互いがお互いを理解することができる
- (昨年取り組んだ人生の輪の結果も情報として残してあるので)1年を通しての変化に気がつくことができる
- 現在地を話すことで、自然と来年への希望や期待やチャレンジ等が話される
振り返りをする中で大事にしていることが
2つあります。
ひとつは
「お互いをねぎらい、感謝を伝える」ことです。
相手にしっかりと焦点を当てて
1年の区切りにこのことを意識してお互いに
言葉にして受け取ることは、夫婦で1年を
閉じてゆく大切な儀式となっています。
もうひとつは
「来年に向けて、意図的な協働関係を創る」ことです。
来年に向けての私とあなたの期待やチャレンジがあり、
それらの実現に向けて、我々はどんなふうに
二人で力を合わせることができるだろう?
特に子どもが生まれてからは、
「家族」という領域について、
このことについて夫婦で意識的に対話を
することが、翌年の家族の日常に、
より前向きな変化や進化をもたらしてくれる
ことを実感しています。
年の瀬迫る今、来年をさらによき年にするために、
ご夫婦でこんな時間を意識的に持ってみることを
試してみてはいかがでしょうか。
追伸:
(コースでコーチングを学んでいない)夫からは、
私が感情的になり一方的に話し始めると
「傾聴できとらんでー」と言われる面倒くさい日々です。
コロナ禍の今年は、私が怒り心頭で
鍋のフタを投げつけた場面もありました笑。
コーアクティブは一日にして成らず。
来年も精進していきます。