ウエイクアップ・リーダーズ・マガジン、
毎週木曜担当の斎藤豊です。
7年前から米作りをしています。
と言っても年に数回通っている程度なので、
正確に言えばお手伝いさせてもらっています、です。
借りている田んぼは、元々は慣行農法、
つまり農薬や肥料が使用されていた田んぼでした。
1年目のその田んぼは、泥もどろっとして(笑)、
若干腐敗の臭いもしました。
分解され切らなかった農薬や肥料がそうなったのだろう、と。
土壌は年々良くなり、今ではどじょうもこんにちは。
泥はとろっとして、全身でダイブして泥パックしたいと思うほど。
苗を植えて数週間すると、
僕たちの田んぼと、
その隣の田んぼ(慣行農法)には大きな差が出ます。
お隣は、隆々と分けつし、力強い。
僕たちの田んぼは、まだ植えたばかりのように細々しく、よちよち。
夏。
隣の田んぼはたっぷりの肥料でグングン育ち、
農薬のおかげで栄養を奪い合うライバルも無く、病気にもなりません。
僕たちの田んぼは無肥料なので、見た目的には育ちが悪い。
でも目には見えませんがグングン根を張って、地中深くの栄養分を
頑張って取りに行きます。
秋。
隣の田んぼはこれでもか!というくらいの実りが。
所々稲穂の重みと風のせいで倒れています。
僕たちの田んぼも成長は追いつき、たわわに実っています。
深く根を張っているので、ちょっとやそっとでは倒れません。
米作り(野菜作り)と人の育成は本当に似ています。
分解しきれないほどの肥料を与えて、
農薬をたくさん蒔くか。
稲の力を信じて、何もしないか。
食べてみたいお米はどちらでしょうか。
おまけ1
コロナ禍で二年ぶりの田植えでした。いつもは
終わったらワイワイと楽しくやるのが恒例でしたが、
今年は田んぼ集合、田んぼ解散でした。
おまけ2
ちなみに、私の家には炊飯器がないので、
毎回土鍋で炊いて、おひつに移して食べています。