まずは伝えてみる

こんにちは。ウエイクアップ組織変容®コーチの中村菜津子です。

前回(5月16日配信)に続き、本日も4月22日のお昼にお送りしましたウェビナー「アサーション×組織変容®」の際にお寄せいただいた質問にもお答えしながらお届けしようと思います。

アサーションとは、相手の気持ちも大切にしながら自分の思いや気持ちを率直に伝える話し方の考え方と手法です。最近では、学校の授業で学んだという声を聞くことが増えているので、知っている方も多いかもしれません。

アサーションでは「人権」を大切に考えています。私は専門家ではないので難しいことは語れませんが、一言で言うと「人はだれでもその感情、思い、考え方をもってそこにいてよい」ということでしょうか。

アサーティブなコミュニケーションになるためには、まずは、自分はどんな感情、思い、考えを持ち、何をしたいのかという自己理解が大切です。同時に周りにいる人たちのそれも尊重され、さらにお互いに伝え合うことを大切にしたいと考えます。

私たちは普段仕事をする時は、きっと相手はこうに違いないと想像して、直接尋ねることをしないで自分の行動や発言を決めていないでしょうか。
たとえば、「シニア世代は今とは違う環境で仕事をしてきたから理解してもらえないよ」「今の若い人たちはきっとやらないよ」「上司は絶対いいって言わないよ」あるいは「ひとそれぞれだからね」といってあきらめてしまう。ところが、提案してみると、意外と簡単に賛同してくれたり理解してくれたという経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

コミュニケーションはよくキャッチボールに例えられます。伝えたいことを言葉というボールを投げていないのに察してほしいと思ってしまう。相手が取れるかどうかお構いなしに投げたり、わざとぶつけてしまう。

まずは相手が取れそうだと思うところに投げてみましょうというわけですが、いいボールを投げたつもりでも相手にとってそうとは限らない。
私は左利きなので、右利きの人とのキャッチボールはお互いに取りづらく、テストの時にペアを組むのを嫌がられたという寂しかった思い出があります。どんなボールを投げることが二人にとっていいのか相談タイムがあったらよかったのにと今更ながらに思います。

まずは伝えてみないと届かない。お互いに違う信念や価値観を持っているのだから、伝えてみても届くとは限らない。そこであきらめないで、なぜそう伝わったのか聞いてみると、意外な発見もあるかもしれません。躊躇なく伝え合う組織になるにはどうしたらいいか、考えてみませんか。

  • 相手を尊重した意識で伝えたのに相手に伝わらないことも多々あります。その場合、どのように対処すれば良いでしょう?
  • アサーションは、「感情」の奥にあるその人の「信念・価値観」まで立ち入らないのでしょうか?

ウェビナーではこんな質問をいただきました。今日書いたことは答えになってますでしょうか。
一緒によりよい組織への道を探究しませんか。
ご関心のある方は一度ご相談ください。

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