
こんにちは!
ウエイクアップのたえこと、西井多栄子です。
皆さんは、賃貸派ですか? 持ち家派ですか?
いきなりの二者択一の質問で始まりましたが、賃貸と持ち家、どちらが良いかを考えるうえで、多くの方が気になるのは金銭的にどちらがお得かだと思います。
特に東京都市圏の不動産価格の高騰には目を見張りますし、家族やライフスタイルの変化や災害等のリスクなども考えたりすると、考えても考えてもなかなか答えにたどり着かない質問ではないでしょうか。
私はというと、賃貸派でも、持ち家派でもありません。
質問しておいて何ですが、強いて言葉にすると「住みたいところにどうにかして住む」派でしょうか。笑
私自身の古い物語ですが、幼い頃、音大出身の母に時々コンサートや観劇に連れて行ってもらっており、生まれも育ちも大阪の母子なので、おのずと宝塚歌劇団の舞台を観に行く機会が多くありました。
兵庫県宝塚市に本拠地を置くこの歌劇団の近くに宝塚ホテルがあり、ごくたまに、母とこのホテルにも泊まっていました。
六甲の山々や武庫川の風光明媚な景観に溶け込んだクラシカルな西洋風の建物や内装、中庭の雰囲気もさることながら、食いしん坊母子の一番の思い出は伝統あるレストランの奇をてらうことなく丁寧に調理された料理の数々とサービスの良さ!
記憶の限りですが、初めてフォークとナイフを使ってコース料理を食べたのもここのレストランでした。季節ごとの旬を教えてもらったり、何かしら自分の舌が創られた経験が詰まっているホテルです。
そんな良い思い出しかないホテルなので、東京に住むようになって関西に出張する際には、ちょっと足を延ばして宝塚ホテルに宿泊したり、友人と食事する際に訪れたりしていました。
そして、「いつかこんな雰囲気のところに住みたいな~!」と思うようになったころ、耐震性と老朽化を理由に2020年に閉鎖、別地に移転し、閉鎖後のホテルは解体されるとのうわさが出始めました。
そのうわさを聞いて直感が駆け巡った私は、ありとあらゆる伝手に「宝塚ホテルの跡地は何になるん? 動きあったら教えて~」と言いまくったところ、分譲マンションになる予定が早々とわかり、物件紹介のホームページも何もない段階で、阪急グループからの紹介客様のみが商談している中にまんまと潜り込むことに成功してしまいました。
そして今、東京と宝塚の二拠点生活をスタートさせ、ノスタルジックな想いとともに六甲の山々を眺めています。
数年前までにはこんな生活になるとは考えてもいませんでしたが、ふと自分が願うちょっとしたことに気づき、周りの人に聴いてもらうことで自分がその願いをどう実現したいのかがわかり、自分の未来ができていく経験だったと思います。
人生をどのように見て、受け取ったり、感じ取ったり、経験していくのかで、一瞬一瞬の経験が変わってきます。
一人ひとりの生きてきた経験や歩んできた道のりは違うからこそ、選択肢や与えられる結果も異なるでしょう。
その自分なりの生きた経験や歩みを進めるときに、明確ではないけれどふつふつと感じる自分の内なる声に意識を向けてみると、今まで選択していなかったような在り方や考え方、行動が見えてくることがあります。
物価高が続く昨今、何がお得になるのかもとっても大事なのですが、時に自分が魅かれてしまうことにも意識を向けてみることで、自分の人生の彩りを変え、満たしていくかもしれません。
ちょっとしたことでもいいのです。
あなたが今、願っていることは何ですか?
ぜひ、話してみてください。