違いはチャンス

こんにちは。ウエイクアップ組織変容®コーチの中村菜津子です。

今月2回分のメルマガを担当いたしますが、どちらも4月22日のお昼にお送りしましたウェビナー「アサーション×組織変容®」の際にお寄せいただいた質問にもお答えしながらお届けしようと思います。

アサーションとは、自分と相手を尊重するコミュニケーションです。自分の思いや気持ちを率直に伝えつつ、相手の気持ちも同様に尊重します。どちらも大切にした話し方の考え方と手法です。
最近では、学校の授業で学んだという声を聞くことが増えているので、ご存知の方も多いかもしれません。

ウェビナーの中で、「違いは間違いではない」、人はみんな違う環境に育ち、違う価値観や考え方をもっているけれど、アサーティヴな態度が人それぞれの「違いをチャンス」に変える可能性があるかもしれないという話になりました。このフレーズは、私がキーワードとして提案したものではなく、聴き役のふみちゃんが会話の中からピックアップしてくれた言葉です。そこから「違いは間違いではない」どころか「違いはチャンスである」という話に発展しました。そして、参加者から「違いはチャンスと言う言葉、素敵ですが、例えばどんな例がありますか」と質問をいただくところにつながりました。

これは対話をしながら、それまでになかった「違いはチャンス」という言葉をみんなで共生成した瞬間だったように思います。この何かをともに共生成していくという過程が、組織変容には大切なのではないだろうかと思うのです。

聴き役のふみちゃんが、以前の職場が他社と統合された時の驚いた経験を話してくれました。彼女の元の部署では、電話が鳴ったらベル3回以内に取ることが一般的でしたが、もう一方の部署は電話を取らない文化だったそうでめちゃくちゃ喧嘩をしていたそうです。

会社同士の吸収合併やキャリア採用が一般的になって、他業種との合併や転職など、異なる分野間の交流が増えています。それに伴い、違いを感じる機会も増えているのではないでしょうか。

これが語られないままでいると、状況によってはお互いを牽制する要素となり、ワンチームになることを難しくさせる可能性があります。

ですが、どちらが正しいとか誤っているということではなく、それぞれがそこに至った過程には利点となり得る事実があるはずです。そこが話された時、単に一方に従うだけでなく、双方の利点を組み合わせた第3の方法を共生成する可能性があります。

私たちには自分の存在を脅かす可能性のある異質なものを遠ざけたり、同質のものに安心感を抱いたりするという性質が太古の昔からあるのかもしれませんが、一方で異色なものが混ざっていくことで生命力が強くなるという説もありますね。

「違いはチャンス」
勝手に諦めたり、排除したりする前に、違いをみんなで話してみる。それは組織が強くなるチャンスなのかもしれません。

一緒によりよい組織への道を探究しませんか。
ご関心のある方は一度ご相談ください。

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