父、コーチングを学ぶ。

CTIのワークショップ風景

こんにちは。
ウエイクアップの畑中景子です。
CTI JAPANで、コーチングの基礎コースと応用コースのトレーナーをしています。

日本の春は変化の季節。
皆さんの身の回りではどんな変化が起きていますか。

私の3月は、自分自身にも、周りにも、いろいろな新しいことが起きました。
そのうちの一つが、父のことです。
父が、CTI JAPANの基礎コースを受講しました。(一緒に学んでくださった方々、ありがとうございました。)

ファカルティになる以前から、Co-Activeの世界の面白さを、職場の人や友人、新しく出会う方々にもおすすめし続けてきていました。家族も例外ではありません。
母には、約5年前、私がファカルティになるタイミングで基礎コースをプレゼントしました。とても楽しんでくれました。
父にも、「行っておいでよ」と言い続けていたものの、その気配がなく、私もあきらめかけていたところでしたが、今年初め、少し新しい風が吹いたように感じたので、改めてお誘いし、後押しになればと思い10万円をプレゼントしたら、ついに動きました。

74歳。歴代のコースでも最年長の方だと思います。
終了後に電話をして感想を聞いてみたところ、耳も少々遠くなってきていて、対面の輪の中で起きる話を全部聴き取れるわけでもなく、スピードもついていけるわけでもなく、「できない」という経験をたくさんして「たくさん恥をかいた」そうです。
体験学習なんてほぼ経験がないと思われる父に対しては、さすがに無茶振りだったかもしれないと少し反省しました。

父の学びとしては、
「自分が人の話を聴いていなかった(正確には、内的傾聴をしていた)ことがわかった」
「良かれと思ってやっていることが、相手には違って受け取られることがわかった」
などだそうです。

それもそれで素晴らしい学びですが、私が誘い続けていた理由は、実は、そこではありません。
父は、読書や旅行や語学学習が大好きで、新しい世界や異文化に触れることを楽しむ人です。
だからこそ、心や感情やエネルギーなど目に見えない世界にも触れてみてほしい、という気持ちでした。
そこには、探究しがいのある、驚きに満ちた面白くて深い世界が広がっています。
きっと本当はそういうのも好きなんじゃないか、という予感もありました。
それを感じたのかどうかは、私もまだわかりません。

ただ、自分よりもはるかに若い受講者の方々が素晴らしい人たちばかりだったということには驚いていました。
それも知ってほしかったことです。

CTIの学びで私が好きなところは、年齢も性別も職業も関係なく共に学び合うところです。
その場は、役割に捉われることなく、人と人が一緒に探求したり、笑ったり、泣いたりする場所です。
コーチにならずとも、コミュニケーションの上達に関心がなくとも、こんなふうに人と出会い分かち合える世界があるということを知り、そこに居る喜びを感じることを、多くの人に体験してもらいたいなと思っています。

今度実家でゆっくり話を聴くのが楽しみです。まずは「お疲れ様!」ですね。
ほんと、すごいチャレンジをしてくれました!

(今日のメールは本人の許可を得て書いています。)