沈黙デザイナー

「カオスを超えて、本質へ」をパーパスに掲げるウエイクアップの平田淳二です。

突然ですが、「コーチングって何だろう?」と考えたことはありますか?
実は、私はよくこの問いについて考えます。なぜなら、コーチングの価値がまだ世の中に広く伝わっていないと感じるからです。

現在、CTIなどのスクールでコーチングを学ぶ人が増えている一方で、「コーチングとはそもそも何?」という段階で止まってしまう人も少なくありません。

例えば、CTI JAPANのウェブサイトではコーチングについて以下のように紹介されています。

「コーチングは、仕事はもちろん日常でも役立つ本質的なコミュニケーションのスキルです。対話を通してクライアントが自分自身の答えを見つけ、自発的に進むよう導くのが特徴です。」

これを読むと、「なるほど、良さそう」という印象を持つかもしれません。しかし具体的に「いつ受ければいいのか」「どんなテーマで利用すればいいのか」といったイメージは、まだ多くの人に浸透していないのが現状です。

そこで私は、コーチングをもっと多くの人に伝えて、「受けたくてたまらない!」と思ってもらうために、コーチングを再定義する挑戦をしてみました。「再定義」とは、普段当たり前だと思っていた概念やルールを見直して、別の新しい意味を与えることです。

そして、私が創り出した新しい言葉はこれです。

『コーチングとは沈黙をデザインする仕事である』

少し意外に思われるかもしれませんが、コーチングの本質を考えると、この定義にしっくりくる要素があります。

コーチングにおける「沈黙」には、大きな価値があります。たとえば、沈黙にはこんな力があります。

  • 自己対話を促す:沈黙の中で、人は自らの内側と向き合うことができます。
  • 感情を引き出す:スペースがあることで、自然に感情が生まれてきます。
  • つながりを創る:沈黙があるからこそ、「ともにいる」という感覚が深まります。
  • 統合を促す:思考と感情の結びつきを強めるきっかけになります。

このように、「沈黙」はコーチングに欠かせない要素であり、デザインとして意識的に活用するべきだと思います。

私の再定義では、コーチを「沈黙デザイナー」と呼ぶことができます。言葉を使うことはもちろんですが、それ以上に、沈黙という空間や時間をつくり出せるのがコーチの真価だと思うのです。

どうでしょうか、この再定義。
コーチングを新しい視点で捉え直すヒントになれば嬉しいです。