自分で決める

桜

ウエイクアップの上田晶子(あっちゃん)です。
先日、CTI JAPANのコアコースの中の一つである、バランスコースをリードしました。
バランス・コーチングの本質を一言で表現すると「選択」。

それは、全ての人が持っている「自らが人生の主導権を握り、自ら選択して生きていたい」という願いを、コーチとして後押しする道筋でもあります。

コースのリードを担当しながら、私たちの日常は、選択の機会に満ちていると実感する出来事がありました。

もうすぐ春休みを迎える小学校1年生の長男と、春休みの過ごし方について相談していた時のエピソードです。

日本の桜をドローンで撮影してまわる“桜ドローンプロジェクト”に夫が参画して6年目を迎えます。昨年に引き続き長男を撮影に同行させようと夫婦で思い立ち、本人に提案してみました。

私:ゆうすけ(長男)、今年もパパの桜ドローンのお仕事があるよ。
春休みだし、また一緒に行ったらどう?
ゆ:えー、やだー。
私:え?なんで?昨年、楽しかったって言ってたじゃん。
ゆ:だって、寂しいもん。ママと一緒にいたいもん。
私:(心の声:いやいや、絶対行った方がいいでしょ)
ママは小学生じゃないからお休みじゃないんだよ。お仕事なんだよ。
ゆ:ええ〜・・・どうしよう・・・・。
私:ゆうすけの春休みだから、行くか行かないか、ゆうすけが決めたらいいよ。
ゆ:・・・うーん、決められないから、ママが決めてー。
私:(心の声:私が決めていいなら行くの一択だけど、待て待て)
ゆうすけのことだから、ママは決めないよ。自分のことは自分で決めるんだよ。
夫:そうや、自分のことは自分で決めるのが大事や。
私:ママもパパもそうやって決めてきたんだよ。
夫:ゆうすけ、人生はそのほうがおもろいで。
私:自分で決めなかったら、自分じゃない誰かが決めることになるんだよ。
ママもパパも、ゆうすけが自分で決めることを大事にしてほしいって思うよ。
ゆ:・・・・わかった。自分で考えて、決める。

翌日、彼から「パパの桜のお仕事、一緒に行く!」との報告がありました。この春彼は、日本中の小学生の中で一番、京都の桜を堪能すると思います笑。

彼は、小さい頃から何かを選ぶまでに随分と時間がかかる傾向があります。2歳の頃、こども園の徒競走で、ゴールの手前に先生たちお手製の折り紙で作った色とりどりのペロペロキャンディが並んでいて、一つ選んでゴールするところを、10秒以上じいっと眺めて吟味している姿を見て、もう!早く選んで!!と急かしたくなったのを堪えたことを思い出します。

人生には、自分で選べるものと、選べないものがあります。そして、私たちの日常のあやゆる場面に“選択する”機会があります。

「自分が選べることは何か」を知っていて、「自分で選んだのだ」と自分で分かっていることは、とても大切なことです。

一方で私たちは、無意識かつ無自覚の選択を知らぬ間にしている可能性があります。

  • 昨年度もこうだったから、その流れでなんとなく今年度も同じやり方をする
  • 早く決めて!と誰かに急かされて、やむなく選ぶ
  • 誘いを受けたから、なんとなく乗ってみる
  • ふと時間が空いた瞬間に、習慣的にスマホに手を伸ばし、なんとなく動画を眺める

また、プライベートな関係性においても、仕事の関係性においても、私たちは、無意識のうちに、相手の選択の機会を奪っている可能性があります。個人的には、親のニーズや期待を優先して、子どもちが自ら考え選ぶ機会を奪っていないだろうか?と自分に問うことが日々多くあります。

自分で決める。

日々のささやかなことから人生全体に影響する大きなことまで、その機会を積み重ねてゆくことが「自分は、誰でもない自分として生きている」実感を育み続けてゆく。そう信じて、自分の選択も、自分以外の大切な人たちの選択も、大事にしていたいと思います。

追伸:
2022年から月1回で執筆してきたメールマガジンの担当を、今回で完了します。継続的に担当することも、3年間続けてきたこのタイミングで完了することも、自分で決めて、メルマガ運営チームに快諾してもらいました。日常に起こることの中から、Co-Activeの本質をみなさんにシェアしたい。そんな思いで毎回執筆させてもらいました。みなさんがそれぞれの持ち場でCo-Activeを実践されることを、引き続き応援しています!