![チームで対話するイメージ](https://wakeup-group.com/buzz/wp/wp-content/uploads/2025/02/250207-304x203.jpg)
こんにちは、ウエイクアップの組織変容コーチ、番野智行です。
「会議で大事なのは議論を尽くして意思決定すること」
「個人的な感想や感情を口にしたところで役に立たないし、
対話なんて時間の無駄」
これらは、2012年にコーチングに出会う前の私がよく口にしていた言葉です。
仕事においては、議題を設定して意見を出し合い、
良い意思決定さえできればあとは実行あるのみ。
意欲を持って集まったメンバー同士であれば、
プロジェクトの目的や意義も共有されているから、
お互いの思いや価値観のすり合わせも自然にできる。
そう思い込んでいました。
実際、それまでは大きな問題もなく仕事が進み、
スピードも早かったと思います。
ところが、ある時うまくいかないプロジェクトに直面しました。
どう頑張っても意見が噛み合わない。作業の進め方一つを取っても、
正しい選択肢を示しているのに「なぜそこで平行線になるのか?」と
首をかしげるばかりでした。
フラストレーションが溜まり、爆発寸前で頭を冷やすために、
なんとなく参加したのがCo-Active®コーチングの基礎コースでした。
(今振り返ると、人生最良の直感的決断の一つかもしれません)
コースでは衝撃の連続でした。
相手の「内容」は把握していても、「本当に伝えたいこと」には
まったく耳を傾けていなかったことに気づいたのです。
仕事に戻った私は、相手の感情や価値観、言葉にならない思いに
耳を傾けることを、不器用ながらも意識的に試し始めました。
すると、これまで全く聞こえていなかった声が聞こえてきて、
関係性も少しずつ変わっていきました。
結論がすり合わなかったのは、前提や価値観が違う中で自分の正論だけを
押し通していたからだと分かったのです。
その結果、時間の無駄だと思っていた「対話」に対する考え方は
180度変わりました。
「ダイアログ(dialogue)」は、ギリシャ語の「dia(~を通して・相互に)」と
「logos(言葉・意味・理)」が合わさった言葉で、
もともと「意味を通し合う」というニュアンスが含まれていると言われます。
まさにその通りで、新たな事業や複雑なプロジェクトほど、
人によって状況の捉え方や文脈が異なります。
表面的な議論だけで結論を急ぐのではなく、一度じっくりとお互いの
見えている景色や感じていることに耳を傾け、言いづらいこともあえて話す。
その過程を通じて共通点と相違点に気づいたとき、
チーム全員の声が自然と融合し、想像以上の推進力が生まれるのです。
そこから私のマネジメントスタイルには「対話」が加わりました。
議論だけでは得られなかった新しいアイデアや協働の感覚が生まれ、
成果も広がっていきました。
「対話なんて悠長なことをしている時間はない」
「対話をしても何の成果も生まれたことがない」
そんな声を耳にすることは、まだまだ少なくありません。
先日も、そうしたリーダーの方に私の経験を共有すると、
私がファシリテーターとして対話の場をつくる機会をいただくことになりました。
最初は半信半疑の様子でしたが、いざ始まってみると「議論」には
なかった気づきがいくつも出てきて、
「こんなにすんなり合意形成が進むとは思わなかった」という声をもらいました。
もちろん、議論が重要なことは言うまでもありません。
「対話」と「議論」、両方を使い分けられるチームは強い。
私はそう確信しています。
私たちウエイクアップの組織変容チームは、
Co-Active®コーチングやシステムコーチング®ほか
様々な知恵を使って対話と議論を
うまく組み合わせた場をデザインできます。
サポートが必要な方はいつでもご相談ください!
*システムコーチング®はCRR Global Japan合同会社の登録商標です。
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事業を力強く前に進めるために、
チームメンバーの「対話」と「議論」をサポートして欲しいという方、
ぜひウエイクアップの組織変容チームにお問い合わせください。
ご関心のある方はぜひ弊社サイトのお問い合わせフォームからお送りください。