待つ勇気

じっと待つイメージ

ウエイクアップの上田晶子(あっちゃん)です。

Co-Activeコーチングの学びの機会は、土台を学ぶ基礎コース、さらに、明確な方向性を持った関わり方を学び、統合してゆく応用コース、さらにその先にプロフェッショナルなレベルまで磨き体得する上級コース、の3つのカリキュラムで構成されています。

今、担当している上級コースのチームがカリキュラムの最終コーナーを迎えている中で、それぞれが、コーチとしての自分のチャレンジのポイントを抽出して、具体的に何に取り組むかを言葉にする宿題にコメントしながら、あるコーチ仲間の言葉を思い出しました。

彼女は、Co-Activeコーチでもあり、スクールカウンセラーとして、日々学校現場で人に関わる仕事をしています。

数年前に、久々に再会し、言葉を交わし合う中で彼女が伝えてくれたこと。それは、

「私ね、最近子どもたちから教えてもらっていることがあってね。それはね、待つっていうことが、どれだけ難しいかってことなの。」

というものでした。

この言葉を聞いた瞬間に私が感じたのは、彼女は、今起きていること、起きていないこと、語られていること、語られていないことがなんだとしても、「本当に相手を信じる」ことを選択しているのだ、ということです。そして、だからこそ、それがどれほどに難しいのかを、実感しているのだろうということです。

個人的には、二人の子の親として「本当に信じて待つ」ことがどれだけ難しいことなのかを実感する日々です。

相手が困っていたら、何かを喉から手が出るほど欲しがっているとしたら、与えることでもたらされるものがある。

その瞬間、自分は自己効力感を感じるし、相手も得るものがある。

何かを前に進めたい時、相手のタイミングを待つよりも、自分が何かを動かしていった方が、スムーズだったり、効率的だと感じることがある。

それでもなお、「待つこと」を私たちが選択するとしたら、何がその選択をさせるのか。

そこには、Co-Activeコーチングの中で大切にしている人間観でもあり、スタンスでもあり、人へのまなざしでもある「4つの礎」の一つがとても影響があると感じます。

NCRW(People are Naturally Creative, Resourceful and Whole)
「人はもともと創造力と才知に溢れ、欠けるところのない存在である」

「本当に信じるからこそ待つ」ことを選択するとき、そこからこそ生まれゆくものがある。そのことをどれだけ自分は信じることができているだろうか?

そんな問いを自分に向けながら、トレーナーとして、Co-Activeコーチの同志として、仲間たちにも問い続けていたいと思います。

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