「カオスを超えて、本質へ」をパーパスに掲げる
ウエイクアップの平田淳二です。
11月24日(日)より、久しぶりに上級コースのリードを務めることになりました。チーム名は「夜空」です。もし、どこかで夜空チームに会う機会がありましたら、ぜひ温かく応援していただけると嬉しいです。
さて、今回の久しぶりのリードにあたり、私自身もCPLとしてコーチングをさらに深めていく必要性を感じています。そこで、最近、私が特に注目しているのは「コーチングにおける常套句」の存在です。
(本日の内容は、コーチングを本格的に学んでいる方や、プロコーチ向けの内容になっていることをご了承お願いします)
「今この瞬間から創り出すCo-Activeコーチングに常套句なんてあるのか?」と驚かれるかもしれませんが、様々なコーチングセッションを聴くと、よく使われるフレーズがあるのは事実です。
例えば、「今日はどんなテーマですか?」や「セッションの終わりに、何を持ち帰りたいですか?」といったフレーズは、コーチング・ロードマップにも登場します。これらは、クライアントがコーチングに対して自覚的になるために用いられる関わり方で、テーマを明確にするためにも役立ついい関わりです。
しかし、コーチが何も考えずに無意識にこのようなフレーズを常套句として使ってしまうこともあるのではないでしょうか?
もし、テーマ設定の際に「レベル3の傾聴」や「好奇心」を強く持って関わっていくとどんな違いあると思いますか?
テーマ設定のところから、コーチングに深みが加わり、本質に近づいていくかもしれません。
例えば:
「今日のコーチングをどんな自分で受けてみたいですか?」(Beingへの好奇心)
「何か特別なことがありましたか?」(クライアントのいつもと異なる反応に対する好奇心)
「そのテーマについて話している◯◯さんは、光が薄まったキャンドルのようですね」(比喩表現を用いて状態を反映する)
このように、セッションの最初の10%であるテーマ設定の部分でも、Co-Activeモデルを活用すれば、豊かで多様な関わり方が生まれ、テーマ設定の段階で、本質的な変化に向かっていくことも可能になります。
常套句の「セッションの終わりに、何を持ち帰りたいですか?」にこだわりすぎると、小さな主題は達成できても、大きな主題に向かえなくなる可能性もあります。
しかし、Co−Activeコーチングの難しいところでもあるのですが、小さな主題もコーチングにおいては大事な要素でもあるため、それをないがしろにするのは適切ではありません。
要は、常套句を使うこと自体は問題ありませんが、それに囚われすぎてはいけない、ということです。また、コーチング・ロードマップはコーチの時間配分のガイドラインであり、セッションの進め方そのものではありません。セッションのテーマ設定には無限の関わり方があり、すべてをクリエイティブに関わるのがCo-Activeコーチの本質と言えるでしょう。