ウエイクアップの前川督之(たぁぼー)です。
CTI JAPANが提供する
コーチ・トレーニング・プログラム
基礎・応用コースのコースリーダーを
担当しながら、企業の人事部門に所属して
社内の組織開発活動やコーチングの浸透
普及にも積極的に取り組んでいます。
さて、自身がリーダーとして
プロジェクト推進していたときや
外部から第三者として組織開発活動を
支援しているときに、
それまで混沌としていた状況が突然
物事がスムーズに流れ出す瞬間に
立ち合うことが度々ありました。
予測不能な状況の中でアウトプット
しなければならない期日がせまってきており、
不安が渦巻き、意見の対立があふれて
立ち往生していたのに、ある瞬間を境に
全員が同じ方向を向いて
各々必要な役割を自ら取り始め、
チーム一丸となって未知の領域に
飛び込み始めるような体験です。
また、議論をし尽くした先に、あるとき
メンバー全員が心の底から共感できて
これしかないと思えるビジョンが生まれ、
それに向かって迷いなく挑み始めた
こともありました。
とても不思議で素晴らしい体験なので
何度も味わいたくなるのですが、
起こそうと思っても毎回そうはならず、
その秘密が知りたくて
20年近く探求している気がします。
でも、なぜ起こるのか
今も完全には把握できていません。
自分なりにわかってきたことも多少あって、
それは「カオスの中にこそ自分たちが
先に進むための真の原動力がある」
ということです。
いろいろな原動力があり得ますが、
自分たちの混沌の奥底にある「何か」は
とてもユニークで力強く
継続性のある原動力となります。
この「何か」は共通の願ってやまない
夢や譲れない大義かもしれません。
もしかするとみんなの奥底にある
辛い体験から生まれた切実な
願いのようなものなのかもしれません。
これをみんなで見つけて受け入れると
変容が起こります。
この瞬間に立ち合うのが
私の至福であり、心の中でいつも
感動したり泣いたりしています。
ではどうやってそれを見つけて
受け入れるのか?
現時点で私なりに考えている入り口
となる大事な点は
「自分自身や他者をありのまま受け入れる」
ということです。
ジャッジせず、今の状況や一人一人の
胸の内にある思いや考えを
全員で知り合い感じ合うことです。
ただこれを混沌とした状況の中で
自分たちだけで行うのは至極困難ですよね。
だからこそカオスの中でも伴走してくれる
第三者の関わりが非常に大事であり
助けになり得ます。
私は「混沌というジャングルの中に
必ず魅力的な宝物が眠っていて、それを
みんなで見つける大冒険だ」という
私なりの視点を持ちながら、
カオスの中にある原動力を見つける活動を
いつも推進・サポートしています。
みなさんがカオスに飛び込み、
変容につながる原動力を見つける冒険に
旅立つことを心の底から応援しています。