なぜ人は自分の願いを忘れるのか?

ウエイクアップの上田晶子(あっちゃん)です。
日々、Co-Activeコーチングを実践しつつ、
トレーナーとしてお伝えすることもしています。

Co-Activeコーチングには、
“全ての人は、根源的に3つの願いを持っている”
という人間観/前提があります。

だからこそ、
目の前の人が自分の願いに気づき、
表現し、生きることを心から願い、
エンパワーする。それが、
バディであるCo-Activeコーチのお仕事です。

一方で、
“人は、自分の本当の願いを忘れてしまう”
これもまた、私が実感していることです。

つい最近の我が家のエピソードを
共有させてください。

我が家では、いつの頃からか、
夜寝る前に、子どもたちがそれぞれに
一冊ずつ絵本を選び、
読み聞かせをした後で寝る流れに
なっていたのが、最近は、長男が
“弟の読みたい絵本だけでいい”
と自分が読みたい絵本は選ばなくなっていました。

春から小学生になり、お昼寝もないし、
授業もあるし、疲れていて
布団に入る頃には眠くなるのだろうな、
と思っていたのですが、
ふと、絵本はいい、と言う時の
彼の寂しそうな表情が気になり、
このことについて彼と話をしてみようと
思い立ち、話してみました。

二人で話してみて分かったことは、
“私たちはお互いに、自分の願いを忘れていた”
ということでした。

私が忘れていた私の願いは、
「彼らとの夜の絵本のひとときを
大事にしていたい」
ということ。

このひとときは、どんどん大きくなり、
すぐに私の側から離れゆく彼らと私の
人生の中で今だけの一瞬のものだから、
星の瞬きのようなこの瞬間を、
1日でも多く積み重ねていたい。

一方で、春からの様々な変化の中で、
“明日も8時にお家を出るから早くお布団入るよ!”
“ママ、今日は疲れてるから、一番短いお話にして!”
という言葉を、
気がつけば子どもたちに伝えていました。

彼が忘れていた彼の願いは、
「本当は、ママに絵本を読んでほしい」
「1日の終わりを、ママとのあたたかな
時間の中で閉じていきたい」
ということ。

一方で、春からの様々な変化の中で、
“ママは疲れてるから、ママが早く寝れるように
自分が絵本を選ぶのはやめよう”
“ママの負荷を少しでも減らさなきゃ”
と、彼のやさしさゆえに、私を気遣うあまり、
自分の願いを傍においていたことが
伝わってきました。

それぞれの願いを思い出した私たちが
気づいたことは、「私たちはお互いに、
絵本の時間を大事にしたいと願っている」
ということ。

だからこそ、
その願いを大事にするために、
どうしたらいいかを相談し、
3つのことを決めました。

  • 絵本を読んでほしい、の気持ちを大事にする
  • 21時には布団に入れるように、お互いに協力する
  • ママが本当に疲れている時は、疲れてることを伝えるし、無理をしない

この経験を通して、
「人は、なぜ自分の願いを忘れるんだろう?」
「その時に、何が起きているんだろう?」
「自分の願いにつながるための鍵はなんだろう?」
という問いが湧いてきました。

今の私の仮説は、

自分の願いを忘れるのは、“自分の外側
(役割やタスクや自分以外の人など)への
意識が勝る”ときなのではないか
ということです。

そして、願いにつながるための鍵は、
自分がこれが大事と思ってやっている時に、
“自分の気持ちの状態がどうか”
に意識を向けることなのではないか
ということです。

どこか不自由さや、余裕がない感覚や、
寂しさや、何かを傍においている感じ、
力が湧いてこない感覚があるとしたら、
自分がこれが大事と思っているその奥に、
本当の願いがあるかもしれません。

人はみんな、願いを持っている。

そして、その願いに気づき、
大事にすることは、
自分を満たすこと、
大切な人たちを満たすこと、
世界を満たすことに、つながっています。

だからこそ、
自分の願いを大事にすることを
大事にしてほしい。

それが私の願いです。

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