では地獄へ行って参ります

ウエイクアップの池田佐佳子です。

いつもはCTIのファカルティとして
企業でのコーチングコースのリードや
受講生のCo-Activeの実践を
応援する活動をしています。

さてタイトルのセリフは、
今年3月から始まったNHK朝ドラ
「虎に翼」のヒロイン・寅子が
法律を学ぶ大学に登校する朝の挨拶。

このセリフを聞いて思い出したのは
「自分の“響き”を知ってしまったら、
行くも地獄、帰るも地獄」と笑っていた
とある先輩ファカルティの言葉です。

自分の“響き”とは、
自分が本当に大事にしていること。
価値観、願い、信じていること、vision
などです。

それらを実感したり、体感している時、
“響いている”と言ったりもします。

つまり自分の“響き”を知ってしまう
というのは、自分軸で生きるという
選択の話でもあるのです。

ですから、これを大事にしていきたいのだ、
ということを知ってしまうことは、
大事でないことをやっていくことに
違和感を抱き始める、ということでもあるのです。

朝ドラ視聴者は寅子の「はて?」に
そうだ!そうだ!それって
私もホントは違和感あったやつ!
誤魔化さず、よく言ってくれた!
とテレビの前でスカッとすると同時に、

私はそれを言わずに諦めた
スンとしてやり過ごしていたと
なんとも言えない気持ちになるのです。

しかし、そんな寅子も社会人として
弁護士事務所で働くようになると
「はて?」の勢いが落ちてきます。

これまでの周りの目を
覚まさせてくれるような物言いで
理不尽を一刀両断してくれていた寅子に
翳りが見え始めます。

そして育児のために事務所を辞め、
弁護士を辞めた後、復職した後には、
とうとうあれだけ違和感を持っていた
スンを寅子自身がしてしまうまでになるのです。

いつの間にか「行くも地獄」が、
「戻るも地獄」に向かっていたのです。

自分が大事だと思い疑わず、どうして?と
思った時には素直に「はて?」と言葉にする。

これはまさに
リーダーシップを発揮している
リーダーの姿です。

そしてそれができるのは寅子だから、
とかドラマだから、ではなく
きっと自分の価値観を思い出させてくれる
物語を、その人は忘れず心のど真ん中に
置いているからだと思うのです。

寅子にはたくさんの物語があります。
「トラちゃんのままでいて」と言う夫
「無責任に娘の口を塞ごうとしないでちょうだい」と叫ぶ母
「父さん、トラが幸せならなんでもいいよ」と呟く父
そして共に法律を学ぶ
様々な背景を持つ仲間たち。

私たちにもある“響き”を
思い出させてくれる物語。
“響き”を諦めそうになった時、
それでいいんだっけ?
と立ち止まらせてくれる物語。

「それでは、地獄へ行って参ります!」
明るく清々しく自分で選択していく姿ほど
響くものはない、と私は思うのです。


【おまけトーク】
東京都知事選挙が熱いです!

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