こんにちは。
ウエイクアップの生沼です。
普段はCTI JAPANの上級コースの
オフィス業務をしています。
ニックネームは寅さんです。
国民的な映画からいただきました。
「カオスを超えて、本質へ」
というパーパスを弊社が作ったことは
このメルマガで何度かお伝えしております。
今回はまだ語られていない
裏話をしたいと思います。
黒子(くろこ)のお話です。
このパーパスを作るにあたり、
「パーパスプロジェクト」という
11人のチームを作りました。
月に数回、
このメンバーが集まって会議を行い、
いろいろな仕掛けを作ってきたのですが、
最初は会議の前に幹事役の3人が個別に
幹事ミーティングを行っていました。
これが“黒子”の正体です。
「会議のためのムダな会議をなくして、業務を効率化!」
のような組織運営のバズワード的な言葉を
私が若いころによく目や耳にしたと記憶しています。
今どきの言葉ですと“タイパ”を意識した
「ムダを省こう」ですね。
確かにムダなミーティングは貴重な時間を浪費します。
でもこの幹事ミーティングは何かが違うと思いました。
今回は何が違ったのか…
幹事役の一人と振り返ってみたところ
次の要素が出てきました。
- このミーティングは幹事としての3人の
チームビルディングの場であった。 - 11人の会議では、幹事役の3人を基軸
として対話が広がった。
プロジェクトの初期は
この黒子の3人がイニシアチブを取って
パーパスプロジェクトの会議を促進しました。
そして5つのステップを踏んだのだと思います。
Step1.
プロジェクトが進むにつれ、メンバー
11人の関係性が熟成していった。
Step2.
メンバー全員のイニシアチブが強くなった。
Step3.
熟成が進むほどに幹事役3人の
イニシアチブが弱くなっていた。
Step4.
メンバー11人がイニシアチブをとり、
社内全体に展開していった。
Step5.
全体の熟成が進むにつれ、メンバーの
イニシアチブが弱くなっていた。
イニシアチブが波紋のように移り、
拡大していきました。
この時に大事にしたことを言葉にすると、
「イニシアチブに固執しない」
「前に出過ぎない」
「組織の状態にアンテナを張る」
「対話を促進すること」
「ウエイクアップの誰にとっても、
しっくりくるパーパスができること」でした。
Co-Active®に当て嵌めると
大事にしたことの前者の3つが
Co=「どうあるか?(Being)」
後の2つが
Active=「何をするか?(Doing)」
といえると思います。
何かを決める時、期限が迫っていると、
どうしてもDoingやActiveに偏りがち
ですがBeingとの、ほどよく絶妙な
バランスが大事であり、常に
チームや組織の状態を観察しながら、
状態に合わせてダンスしていくことが
本当に大事だと
再認識できたプロジェクトでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。