曲がり角の先には(赤毛のアンの言葉)

ウエイクアップ/CTIジャパンの三浦伸子です。

児童文学の世界的なベストセラー
「赤毛のアン」をご存知ですか?
脳科学者の茂木健一郎さんも
子供の頃から愛読されていて
人生に多大な影響を与えたそうです。

私は小学校高学年の頃に初めて
「赤毛のアン」に出会いました。
当時は新潮社(村岡花子訳)のものを
シリーズで購入し
夢中で何度も繰り返し読んでいました。

それは今も色褪せることなく
ますます赤毛のアンの世界観に魅了され
紙のページを
1枚1枚めくることさえ愛おしく
毎晩1章ずつ読むことが
最上の喜びになっています。
ここまで読まれた方は
もうお気づきかと思いますが
そう「赤毛のアン」は私の響きのど真ん中です。

まだご存知ない方のために
ざっくりとした内容をお伝えすると……

赤毛のアンは、孤児の少女でした。
11歳の頃、
とある独身の老兄妹に引き取られ
カナダのプリンスエドワード島にある
自然豊かな土地で成長していきます。
アンは明るくおっちょこちょいで
夢見がちな性格ですが
困難に立ち向かいながらも努力を重ね
夢を現実にしていく強さもあります。
その中で心温まる人間関係や愛を育みながら
人と共に人生を豊かに生きていく物語です。


アンはどんなにつらい状況にあっても
心からの願い(夢)を持ちながら
想像の翼を広げて
希望とともに歩んでゆくのですが
その生き方はまさに
人が本来持つ、
よりよく生きていきたいという願い
フルフィルメント、バランス、プロセス
(Co-Activeモデルの3つの指針)
そのものを生きているようなのです。

何気ない日常や「今この瞬間」が
実はかけがえのない幸せである
そんなことにも気づかせてくれます。

また作者モンゴメリの文章は
風景描写の美しさはもちろんですが、
人の心の機微や
奥深い心理描写も優れており
どの表現に出会ってもその瞬間に
五感が開かれていき
まるでその場にいるかのように
ありありと経験することができる
そんなところも
私が魅了され続けている理由です。

さて、この春から期待を胸に
新しい人生のスタートを
切っている方も多いかと思います。
あるいは自分の願っていた道に進めず
希望を感じられずに歩んでいる方も
いらっしゃるでしょう。
私も春になると
時々思い出すことがあります。

就職活動をしていた時
私が希望した道は航空業界でした。
当時は就職氷河期も重なり
J社の採用が見送られた年で
A社を受験しましたが見事不合格。
それからの私は
「人生とは思い通りにいかないもので絶望的だ」
という思い込みで毎日がしんどく
人生の行き詰まり感を加速させていきました。

しばらく迷いが続く20代でしたが
そんな中でも私を勇気づけてくれていたのが
「赤毛のアン」のこの言葉です。

「私の未来は、まっすぐな一本道のように
目の前にのびていたの。(中略)でも、今、
その道は、曲がり角に来たのよ。
曲がった向こうに、
何があるかわからないけれど、
きっと素晴らしい世界があるって信じていくわ。」
(文春文庫「赤毛のアン」第38章p.479 松本侑子訳)

そう、人生の道は常にまっすぐではなく
見晴らしが良い道も坂道も
泥でぬかるんでなかなか進めない道も
もちろん曲がり角だってあるのですよね。
今曲がり角にいたとしても
そこは決して行き止まりではないのです。

曲がり角の先には
きっと素晴らしい世界があるのだ、
回り道だったとしても絶対に大丈夫。
そう信じて生きてゆく強さを
アンが教えてくれました。

新しい生活で
今、少しでも行き詰まりを感じている方に
アンの言葉が届きますように。

アンの名言の一つとしても
有名なこの言葉は
京都大学卒業式 式辞の挨拶にて
総長より毎年贈られているそうです。
(ご参考)
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/president/speech/2023/20240326

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