こんにちは。
ウエイクアップの植田裕子です。
普段はCTIジャパンの上級コースまわりと
企業案件のコースリードやコーチングをしています。
昨年末、ウエイクアップの新たな
パーパスが決まりました。
カオスを超えて、本質へ
これを生み出すプロセスでも
カオスが起きたのですが、
生まれた言葉を見てほぼ全員が
「いいね!」「そうそう、こんな感じ!」
「よくこんな短い言葉にできたね」など
腹落ちしています。
日本に住む多くの人はカオスが苦手
なのではないかと思っています。
「親しき仲にも礼儀あり」
と言われるように、あまり踏み込んでは
いけないと教えられてきました。
「忖度」など察することを良しと
してきたところがありますよね。
私も企業に勤めていた頃は、
カオスは嫌いで、つつがなく平穏に
毎日が過ぎることを願っていました。
たまに言い争いがあると内容ではなく、
そのエネルギーに当てられてしまって
いた自分がいました。
先日エグゼクティブ・コーチングの場で
このパーパスについて
雑談的に話す機会がありました。
「つつがないところで落ち着いていては、
事の本質に迫れないので、カオスになる
とわかっていても踏み込んでいくのが
ウエイクアップなんですよね。」
というような話をしていたら、
クライアントさんが
「相手に遠慮していては始まりませんね。
私も遠慮しないで率直に話してみます。」
と年輩の方との関係性について
腹を括っていらっしゃいました。
「カオスを超えて、本質へ」向かう
覚悟をされた瞬間でした。
(掲載の許可をいただいています)
私自身の経験も一つお話ししたいと思います。
以前、コーチ仲間とあるワークショップの
内容を考えていた際に、
相手はA案、私はB案をもっていて、
お互いに主張し合っていました。
お互い遠慮なく
「いやいや、それよりこっちの方が…」
「でも、それは無理があるよ。」など
Yes andも使うことなく
ツッコミ合っていました(苦笑)。
すると、ある瞬間「こうしたらどう?」
とA案でもB案でもないアイディアが
ひらめいたのです。それはそれは
素晴らしいアイディアでした(笑)。
その時の熱のある空気は今でも体感として
覚えています。
お互いに遠慮したり、これでいいやと
妥協していたりしたら生まれなかった
アイディアを協働で生み出せた経験は、
私にとってとても貴重なものです。
そして、振り返って思うと、
相手を気遣う以上に
「いいものを創りたい」という願いを
強く握っていた自分に気づくのでした。
この経験からカオスに飛び込むには、
その先の本質=
「何を大事にしたいのか」
「何を創り出したいのか」が
自分の中で明確になっていることが
とても大事だと思います。
その本質をもった人同士の対話は
カオスを生むかもしれませんが、
だからこそ想定外の未来を創り出して
いくことができるのだと確信しています。
ウエイクアップは、
本質を明確にするためのお手伝いや、
それが明確になった後の
カオスも厭わない対話をホールドする
ことで、組織や人がより
本領発揮することを願っています。