人は変化に抵抗するのではない。変化させられることに抵抗するのだ。

ウエイクアップ組織変容®コーチの
木村史子です。

タイトルにある言葉
「人は変化に抵抗するのではない。
変化させられることに抵抗するのだ。」
という言葉は、書籍「学習する組織」
(ピーター・M・センゲ/p218)より引用しています。

私たち、組織変容コーチは、クライアント
(and/or スポンサー)から日々
「私たちのチームをどう変えれば
いいのでしょうか?」
「あの人たちを変えるにはどうすれば
いいでしょうか?」と問われます。

例えば、先日、
ある企業の方とのミーティングで、
「会議で全然発言ができない人が多いのです。
1対1で話すとたくさん話してくれるのに
全体になると全然本音を言わないのです。
これって、どうすればいいんですかね?」
と質問を受けました。

言外には、「私はどんなことでも
簡単に発言できるのに」という意味も
含んでの発言のように聞こえていました。

組織において人が安心して自分たちの
本音を語れるような空間を生み出し、
それを維持することには時間と労力が
かかります。

なぜなら、どんなに失敗しても、
要領を得ない質問をしたとしても、
罰せられたり恥をかかされたりしない
と信じられる空間を作ることが必要
だからです。

経営者やリーダーと呼ばれる立場の人、
それに近い立場の人ならなおさらの
ことでしょう。
その立場には、評価や出世の機会や
意思決定などの特権(ランク・地位)が
付随しているため、周りの人は無自覚に
恐怖心を抱いていることがほとんど
ですし、その恐怖心に気づくことも
とても難しいからです。

「私はどんなことでも簡単に発言できるのに」
と言外に思いながら、
「会議で全然発言ができない人が多いのです」
とおっしゃった方は、
経営者に非常に近い立場の方でした。

このように、リーダーや組織改革の
社内担当者の皆さん自身が、
変化を起こしたいと思う組織や
メンバーにどう影響しているかに
自覚的でないことが、変化を阻んでいる
ことがとても多いと感じます。

私たち組織変容コーチを含め、多くの
経営者やリーダー、組織変革の
社内担当者である皆さんが
「自分も変わるべきシステムの一部なのだ」
と気づくことから組織変容がスタートします。

「人は変化に抵抗するのではない。
変化させられることに抵抗するのだ。」
という言葉は、そんな組織変容の
スタートを作ろうとするリーダーや
事務局の皆さんとお話をするたびに、
いつも心に突き刺さる言葉です。

私は、この組織にどのように影響して
いるのだろうか? と問う力が
組織変容を促す私たちコーチにも、
リーダーにも必要だと感じます。

組織へのアプローチのみならず、
リーダー個人の内省をサポート
できるのが我々コーチ集団である
ウエイクアップの強みかもしれません。
リーダー育成及び、組織についての
お悩みがありましたら、お気軽に弊社に
ご相談ください。

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