人は対話が苦手?

こんにちは、
組織変容コーチの川添香です。

モヤモヤ、グルグル、だんまり、
ぶつかり合い、カオス、糸口が見えない、
重たい雰囲気…
それでいて(それだからこそ?)、
ものすごく重要な課題。
みなさんもそんなミーティングの経験が
あるでしょうか。

そういうアジェンダこそ「対話」が必要
といいます。
そもそも「対話」とはどのような
コミュニケーションを言うのでしょうか。

対話は聴き方が大きく影響します。
一言で言ってしまえば、対話とは、
自分の意見や考えに固執せず、
チームにある様々な意見や考えを
等しく聴けることです。

文字にしてしまうとふむふむと
読めてしまうのですが、
これはとても難しいことです。

脳神経科学から言うと、人の
「爬虫類脳」は、脅威と直面した際の
人の闘争・逃走反応を司っているそうで、
仕事でのチームミーティングの際に
同僚との議論が白熱した時に、生命の
危険がないにも関わらず、爬虫類脳は
生命を守るよう行動を起こす指令を
出すのだということです。

対話(ダイアローグ)という観点を
最初に唱えた物理学者の
デヴィッド・ボームは、その著書
「ダイアローグ」の中で、ダイアローグ
とディスカッションを比較して
次のように述べています。

(以下引用)
ディスカッションには~中略~、物事を壊す、という意味がある。ディスカッションは分析という考え方を重視する。そこには様々な視点が存在し、誰もが異なって視点を提供している──つまり分析し、解体しているのである。それに価値がないわけではないが、限界があるし、多様な視点が存在する段階からさほど前には進めないだろう。ディスカッションはピンポンのようなもので、人々は考えをあちこちに打っている状態だ。そして、このゲームの目的は、勝つか、自分のために点を得ることである。

しかし、対話では勝利を得ようとする者はいない。もし、誰かが勝てば、誰もが勝つことになる。対話にはディスカッションと異なった精神がある。対話では点を得ようとする試みも自分独自の意見を通そうとする試みも見られない。それどころか誰かの間違いが発見されれば、全員が得をすることになる。
(引用終わり)

(出典:ダイアローグ デヴィット・ボーム)

システムコーチング®には人間の本能
ともいえる闘争・逃走反応を和らげる
機能や智慧が備えられ、
どのような意見も等しく扱われる
というのを大前提としています。

我々、組織変容チームも対話のプロ
ではありますが、実は長いこと答えの
出ないアジェンダを持っています。
時に緊張感が走る場面があったり、堂々
巡りをする議論を展開したりしますが、
対話の効果は全員よく理解しています。
あきらめず、粘り強く対話を重ねている
ところです。

※システムコーチング®は
CRR Global Japanが所有する登録商標です。

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