ウエイクアップの上田晶子(あっちゃん)です。
コーアクティブ・コーチングの
トレーニングプログラムの
トレーナーを担当しています。
日々コーチとして、
またトレーナーとして、
様々な方のお話を伺う機会があります。
そして、ただ一方的に話を聴くだけじゃなく、
ふと、私の持っている何かが
相手が進みたい方向にさらに進んだり、
よりありたい自分になってゆくための
応援になるかもしれない、と感じた時に、
自分の経験や価値観や考え方について
シェアさせてもらうことがあります。
2023年もあと一ヶ月とわずか。
今年、踏み出したいことがあるんだけど、
まだ踏み出せていない。
でも本当は、自分の背中を自分で押したい。
そんな風に感じている方がもしいたら、
ぜひ読んでいただきたいと思い、
シェアします。
私は、CTIジャパンが主催する
リーダーシップ・プログラムに、
2012年から2013年にかけて
参加していました。
リードを担当してくれた二人のリーダーが
伝えてくれた数々の言葉たちの中で、
それぞれの“リーダー語録”が
私の中でいくつかあります。
そして、その言葉たちは、
プログラムを修了して10年経った今でも、
私の中に鮮やかに息づき、
私の一部として力を与えてくれています。
その一つは、
「人である限り、恐れはなくならないんだよ」
という言葉でした。
「大事なことは、恐れがありながらも、
自分が前に足を進めるか、
今ここに留まるかを選び続けることだと思うよ」
この言葉は、天地がひっくりかえるくらいの
インパクトを私に与えてくれました。
今思えば、私がリーダーシップ・プログラムに
参加することを決めた本質的な目的は、
今ここの先に、踏み出していきたい。
ということでした。
だけど、自分が崖の縁に立っている。
自分の持ち場はこの先にある。
でも、この先に足を踏み出すと、
どうなっちゃうんだろう。
怖い。すごく怖い。
ここに立ち止まることも、
きびすを返して後ろに戻ることも、
自分の選択肢の中にはない。
でも、すごく怖くて、
どうしていいか分からない。
長くそんな状態にいた時に、ふと、
全く自分ごとじゃないと思っていた
リーダーシップ・プログラムに参加しよう、
と思い立ち、その日に申し込みをしたのでした。
プログラムを終えた私は、崖の向こう側にいる。
直感で、なぜかそんなイメージが湧きました。
それまでの私の中にあった公式は、
「恐れを感じている自分は、
この先に踏み出す準備がまだできていない」
というものでした。
無意識に、踏み出すには、どうにか
この恐れを克服しなければいけない、
と思っていました。
そして、そんな私に、リーダーの言葉は、
新たな選択肢を創り出してくれました。
それは、
「恐れを抱き続けながら、前に進む」
という道筋です。
人である限り、恐れはなくならない
としたならば、そして、
進みたい先が、
創り出したい未来があるならば、
前に進まないことを自ら選ぶ理由はない。
今年も、そうやって
恐れを抱きながら進んできました。
今こうして、
メルマガを読んでくださる方を
想像しながらこの文章を書いていて、
気がつくことがあります。それは、
「コーアクティブ」という人間観は、
自分の一部としてある何かを
排除しようとするのではなく、
必死に克服しようとするのでもなく、
気づき、含み、共に歩む。
そんな道のりであり、そんな生き方が、
人として、リーダーとして、本質的で
しなやかでパワフルだと感じているから、
私はこの道を歩み実践し続けながら、
多くの方とシェアし、共に歩むことを
しているのだということです。
私に力を与え続けてくれている言葉が、
あなたがどこまでもあなた自身としてあり、
そのあなたとして前に進む、
その応援になりますように。