「役割」が人にもたらす3つの力

エイクアップの上田晶子(あっちゃん)です。
コーアクティブ・コーチングの
トレーニングプログラムの
トレーナーを担当しています。

ウエイクアップでは、
20名のトレーナーそれぞれが、
トレーナーとしての役割だけでなく、
コーチの皆さんの更なる学びと
実践を応援するために、各々が
熱やコミットメントのある役割を選択し、
さまざまな人やチームと連携しています。

個人的なご報告になりますが、
9月末に、一つの役割を完了しました。

その役割は、
トレーニングプログラムの中の、
基礎コースから応用コースまでの5つの
プログラム全体の
「コースの品質の維持向上」と、
それらのプログラムをリードする
「リーダーのディベロップメント」に
まつわる役割です。

2016年に
“この役割を次はあなたに担ってほしい”
とリクエストをもらい、そこからの7年半、
受け取った大切なバトンを握りしめて、
できることにベストを尽くしてきました。

今振り返ってみると、
バトンを受け取った時の自分と、
今、バトンを渡す側になった自分とでは、
見える景色が全く違うことに気がつきます。

そして、
役割とは、かくも人を成長させるのか、
ということを実感しています。

自分の振り返りと、
今、大切な役割を担いながら、日々
多くのことを経験し感じているみなさんへの
リスペクトとエールを込めて、
『役割が人にもたらす3つの力』について、
私の経験からシェアさせてください。

1)意識の範囲を広げる

自分の持ち場を超えて、コース全体、
現場全体に起きていることに意識を向ける。

受講生のみなさんの声の一つ一つに耳を澄ませ、
全体にある声の大事な一部として受け取り含み、
クオリティ向上のためのリソースとする。

この役割をとることで、
“どこまでを自分たちの持ち場と捉えるのかの意識”
“受講生の皆さんの声を聴きにいく意識“
(直接的な声も、声なき声も含めて)が
ぐっと広がりました。

2)影響/インパクトを自覚しながら前に進む

役割を担うことで、必要な目的のために
自分一人でできうる範囲のことを超えて、
外側の何かや誰かに向けて
働きかけることが必要になります。

そして、その働きかけは、当然ながら、
さまざまな影響を創り出します。

自分の言動が、誰かをエンパワーしたり、
全体の意識がさらに必要な方向に
ぐっと向くことにつながることもあれば、
自分の言動によって、
誰かが責められたように感じたり、
場が固くなったり、混乱が起こったり、
反発が起きることも当然あります。

役割を担うことで起きる
一つ一つの影響を受け取り自覚しながら、
率直に話し合い、共に目的に向かって進む。
握り続けるものと、手放すものを選択する。
その力強さとしなやかさが増しました。

3)問い続ける力を育む

受講生のみなさんの本質的なニーズは何か?
私たちが心から創り出したいと
願っていることは何か?
私たちトレーナーが幅を広げ、
進化し続けるとはどういうことか?
この大切なバトンを未来にどう渡し
つないでゆくのか?

コースのクオリティとの維持向上と
ファカルティのディベロップメント、
という役割の目的、機能がゆえに、
こうしたら必ずこうなる、
という公式はなく、だからこそ、
問い続け、行動し続けることを
やり続けてきました。

唯一の答えなき問いを問い続ける力は、
唯一の答えなき人生を生きるための、
本質的な力でもあると感じています。

自分にも仲間にも問い続けることで、
“生きる力が増した”
という実感があります。

「役割」とは、あなたにもたらされた、
自らのリーダーシップの力を
広げ育むためのギフトでもあります。

家庭において。
組織において。
社会において。

あなたの担う役割が、あなたにも、
あなたが大切だと思う人や目的のためにも、
よりよく使われていきますように。

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