冷蔵庫にあるもので料理を作る

こんにちは。

ウエイクアップの組織変容コーチの
番野智行です。

「なかなかいい人材を採用できなくて悩んでいる」

最近、小さな組織の経営者から立て続けに
こうした相談を受けました。

人手不足で採用市場の競争も激化する中、
以前のような報酬水準では
採用が難しくなってきたとのこと。

一方で、支払える報酬には限りがあります。

どの組織の仕事も面白さ、やりがい、
社会的意義などを考えると、
現在の条件でいい人に出会える可能性は
ゼロではありません。

ただ、それだと「運次第」です。

運よくいい人に出会えればいいのですが、
そうでないと事業の停滞、さらには
メンバーの疲弊につながるリスクがあります。

いい人を探す努力の大切さは合意しつつ、
その上で提案したのが
「冷蔵庫にあるもので料理を作る」
というアプローチです。

言い換えると、
「いまいるメンバー(や、いまの条件で
 採用できる人)で何ができるかを
 もっと考え抜く」
ということになります。

これは以前、私自身が
マネジメントで近い状況にあった時に
先輩経営者から助言されたものです。

最初に言われた時は、
「いや、いまのメンバーも頑張っている
 けど限界が…」
「私もしんどい…」
と心の中で反論したのを覚えています。

ただ、他にアイデアもない…

このことをどう受け止めるか、
まずは、コーチに相談してみました。

そこで気づいたのが、
自分の無意識の前提です。

私自身が実現したい成果の
方向性にこだわるあまり、そのモノサシで
メンバーを評価していたことでした。

「私はビーフカレーを作りたい!
 でも、鶏肉しかない!
 これではビーフカレーはできない!
 牛肉を買わないと!」

みたいな感じでしょうか。

「鶏肉があるならチキンカレーを
 作れば良いのでは?」

と、書いてみると思うのですが、
当時はそれに気づかない
(囚われている)状態であり、
私にとってはパラダイムシフトでした。

「今いるメンバーでどんな料理が
 できるだろうか?」

そう考え直しました。

自分の課題感や意識の変化を
メンバーとも共有し対話を重ねたことで、
メンバーの強みを活かす方向に
事業の方向性を修正することができました。

さらに大きかったのは、私の思考、
そしてチームの会話の変化です。

「冷蔵庫にいろいろな食材がある!
 何を作ろうかな?」

メンバー一人ひとりの強みがリソースに見え、
多様性が可能性に見えています。

最近はメンバーと一緒に料理を考えたり、
「私も食材として美味しく料理して欲しい」
とリクエストしたりしています。

その上で、いい人を雇う戦略を
手放す必要はありません。
「どうしても牛肉は欲しいから買おう」
という話もしています。

即効性はなく、時間と努力も必要ですが、
運に頼らずに
個人と組織の力を引き出せる選択肢を
手に入れることができたと感じています。

私の変容とチームの変容がシンクロした
とも感じています。

課題感は今回とは異なるかもしれませんが、
企業や組織の規模は問わず
参考になる考え方だと思うので、
マネジメントに悩まれている方は
ぜひ参考にしてみてください。
新しい突破口が見つかるかもしれません。

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